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龍村の袋帯「ちとせ間道」の帯合わせ

第三千三百五十回目は、龍村の袋帯「ちとせ間道」の帯合わせです。

今日は付下げを合わせてみます。

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いちばん上の写真は、花也の付下げを合わせてみました。紬地で、生成りを思わせるようなナチュラル感のある地色です。(もちろん生成りではありません。)友禅は糊糸目で、松皮菱を取り方にして中に草花模様が入っています。金彩で輪郭を取った紺色の霞がありますが、帯の地色と似ています。そういう細かいことで、帯合わせがピッタリいくことがありますね。、

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写真2番目は、花也の付下げを合わせてみました。竹をテーマにしたものですが、葉や枝は描かれておらず実質的には直線を使った幾何学模様でもありますね。モダンな図案のようですが、それでもインスピレーションの源になったと思われる小袖はあります。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。描かれているのはガーデニングでも使われるるジャノヒゲです。冬の間ずっと青い実が付いていますよね。青い実の色と帯の青が良く連携して帯合わせに貢献しています。

糸目はありませんが、葉が重なる部分で模様どうしが離れていますので、もともと糸目の線が有ったのを隠したと思われます。地色と模様の色が良く馴染んでいるので、途中に糸目の白い線が介在したら無粋ですよね。そういうことに無頓着で、ホンモノの友禅なんだから糸目があって当たり前だろ、という考えの友禅作家もいますが、中井さんは絵としての感性状態を考えて、糸目の線が無い方が良いと思われる場合は線を隠しました。

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写真4番目は、花也の付下げを合わせてみました。市松の地紋のある生地を使い。その地紋を生かして市松のパターンに模様を配しています。帯も格子なので、着物と帯の四角い升目模様がシンクロしています。着物と帯が同じ模様というのは変ですが、条件次第でプラスの効果がある場合がありますね。

桜の模様の着物は、帯合わせは悩むものです。着る人は桜の時期に桜を強調したいわけですから、帯で別の意味を加えて、桜というテーマをぼかしたくないですものね。結局、流水模様を合わせて「桜と流水」をつくるか、意味を加えることのない間道を合わせるしかないのではないでしょうか。

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写真5番目は、花也の付下げを合わせてみました。雪輪を取り方にして、柳を背景にして桜の花を描いたものです。上の作品は四角ベース、これは丸ベースです。
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[ 2016/04/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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