龍村の袋帯「ちとせ間道」の帯合わせ

第三千三百四十九回目は、龍村の袋帯「ちとせ間道」の帯合わせです。

今日は着尺(小紋)を合わせてみました。龍村の間道は帯合わせしやすいですから、世間で帯合わせしにくいと言われる着尺を選んでみました。

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いちばん上の写真は、野口の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは岡重です。野口の着尺として制作されるもののうち、実際には岡重が製作するものは、一定期間、野口のため以外には製作しないとめ柄になるのではないでしょうか。最初なのでとりあえず一般的な小紋を合わせてみました。

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写真2番目は、藤井絞の重厚な絞の着尺を合わせてみました。藤井絞でも絞りを飛び柄の着尺とこのような総柄の絞りの着尺があります。飛び柄は帯合わせしやすいですが、総柄は重厚で帯が負けてしまうことが多いですね。

現在、総柄の絞りの多くは中国など海外で絞られますが、この絞りのように1つ1つの絞りが単純作業の繰り返しではなく、意匠力や技術力を要するものは京都市内で絞られます。そのため、細かい疋田絞りで埋め尽くされたものより高いこともあります。

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写真3番目は、野口の着尺を合わせてみました。多色で大きな模様、全身柄、地色が暗緑色と個性的、と帯合わせしにくそうな着尺です。着物に負けない存在感がありつつ、柄どうしがつながらないように無地場の多い帯ということですが、そういうのって、滅多にないですよね。

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写真4番目は、更甚の更紗の着尺を合わせてみました。生地は牛首紬です。牛首紬というのは、よほど染料に対して相性の良い生地なのか、細部までくっきり染まっています。後染めように染下地としても高額で取引される理由がわかりますね。更紗というのは多色のごちゃごちゃ柄ですから、龍村の間道のような存在感があってすっきりした帯の出番ですね。

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写真5番目は、皆川月華の着尺を合わせてみました。作家モノの頂点とも言える皆川月華です。帯合わせで悩む着物の頂点でもありますね。このような超高級品の作家モノは千切屋(千總、千切屋治兵衛などの千切屋一門との関係はない)の得意分野ですね。

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写真6番目は、藤村玲子の紅型の着尺を合わせてみました。帯合わせしにくい着物と言えば紅型ですから、一応対応できることを証明してみました。
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[ 2016/04/11 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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