一の橋の付下げ「取り方市松華文」の帯合わせ

第三千三百四十六回目は、一の橋の付下げ「取り方市松華文」の帯合わせです。

今日は染めの帯を使って、私が好きに帯合わせをしてみました。

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いちばん上の写真は、木下冬彦さんの東京友禅の袋帯を合わせてみました。木下冬彦さんは熊谷好博子の弟子です。加賀や京都では有名作家の工房には大勢スタッフがいて、弟子を名乗って独立する人も数十人いるものですが、熊谷好博子のばあいは、1度に一人しか弟子を取らなかったので、生涯に育てた弟子は3人ということです。

木下冬彦さんは寡作で値段が高く、あまり作品を見ることはないですが、写真の通り細密で存在感のある作風であるために、帯としては無地や江戸小紋でないと合わせづらいですが、今回の付下げでは使えそうですね。

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写真2番目は、北秀の塩瀬地の袋帯を合わせてみました。塩瀬地に金彩と金糸の刺繍をしたものです。地色も無彩色なので、色数を増やさず、元の着物の作者の意図に逆らわない帯合わせです。

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写真3番目は、一の橋の友禅の名古屋帯「薬玉」を合わせてみました。一の橋の作品の中でも中井淳夫さんの雰囲気を引き継ぐ重厚な友禅です。回転するような薬玉の紐が、動きのある表現で着物の静寂を打ち破ってくれています。

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写真4番目は、花也の染め帯「湊取り琳派模様梅松」を合わせてみました。存在感がありながらすっきり感もあり、良い作品だと思いますが、それは花也が中井淳夫の元下職を使って作った作品だからです。

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写真5番目は、秀雅で仕入れた江戸刺繍の名古屋帯を合わせてみました。堰出しの疋田と刺繍による作品で、先日紹介した千代田染繍の流れの作品と同系のものです。この方が安いですし使いやすいですね。

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写真6番目は、野口の友禅の名古屋帯を合わせてみました。御所解模様の小袖に登場するモチーフを部分的に使って帯の模様にしたものです。友禅作品でありながらカチンの墨描きの線も併用していますが、本歌の小袖の様式にしたがっているんですね。
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[ 2016/04/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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