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一の橋の付下げ「取り方市松華文」の帯合わせ

第三千三百四十四回目は、一の橋の付下げ「取り方市松華文」の帯合わせです。

昨日は西陣の織の帯で合わせてみたので、今日は友禅の染め帯で合わせてみます。

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いちばん上の写真は、花也の防染による白揚げと刺繍の名古屋帯を合わせてみました。白揚げ部分の一部に豊富な刺繍とその同色のわずかな挿し色をしています。白揚げと挿し色と刺繍の3者が、きれいなグラデーションをつくるというただ1つの目的のために協同している作品です。

着物には小さな華文が沢山あって、帯には大きな華文が1つあるわけですから、帯合わせとしてはテレビゲームの最後に出てくるラスボスの関係ですね。

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写真2番目は、花也の友禅の名古屋帯を合わせてみました。半開きの扇子2本に、糊糸目の友禅と箔と刺繍で重厚な加飾をしています。扇子の中に描かれているのは、牡丹唐草、松、七宝文、亀甲割り付け文などで、かつての安田様式そのものですね。華文の対して扇子で、フォーマル方向で良い組み合わせではないでしょうか。

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写真3番目は、秀雅の堰出しの疋田と刺繍の名古屋帯を合わせてみました。このような疋田は、絞りでもなく型でもなく、糊筒で1粒ずつ糊を置いて防染しているもので、堰出しの疋田と言います。それと刺繍を合わせたこのような様式の作品は、かつては黒留袖として千代田染繍が作って北秀が売っていました。値段は小売価格で200~350万円でした。

この作品は、その黒留袖をミニチュア化して名古屋帯としたもので、北秀の元社員である秀雅がつくっていました。正体がわかると黒留袖の模様に見えてきますよね。名古屋帯としては使い勝手が悪いですが、付下げ以上の着物に合わせるとピッタリしますね。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の友禅と箔の袋帯を合わせてみました。生地は塩瀬です。制作したのは中井淳夫さんです。本歌は乾山の陶画です。千鳥が省略されていますが、それも中井さんの見識でしょうか。帯の模様の色は着物の色に良く馴染んでいますが、静的な着物の意匠に対して、帯は対照的な動きのある意匠です。

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写真5番目は、花也の友禅の名古屋帯を合わせてみました。糊糸目による線描きを多用した高度な友禅です。世間ではこういう帯合わせはあまりしないでしょうが、市松どうしでシンクロさせてみました。
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[ 2016/04/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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