千切屋治兵衛(中井亮さん)の絽の付下げ「浜辺」の帯合わせ

第二千五百三十五回目は、昨日に続いて千切屋治兵衛(中井亮さん)の絽の付下げ「浜辺」の帯合わせです。

中井亮さんの絽の付下げは、芸術性の高い作品なのでいろいろ試してみたいと思っています。昨日は、龍村の名古屋帯を使ったので、今日は袋帯を合わせてみます。

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いちばん上の写真は、龍村の絽の袋帯「水衣若松文」を合わせてみました。着物と帯の色合わせについては、水色に黒で、とりあえず試してみたいパターンですね。

黒地に銀糸で表現された流水、大きな若松文、光沢のあるポリエステルの糸を含んだピンク・水色・黄緑という模様の色ということで、下品になるギリギリぐらいにアクの強い、存在感のある帯です。ギリギリで止まっていられるのが龍村の意匠力でしょう。芸術性の高い中井亮さんの付下げに対し、よく対抗し、バランスが取れていると思います。

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写真2番目は、紫紘の紗の袋帯を合わせてみました。テーマは撫子文です。ペパーミントグリーンのような、淡くてモダンな色の帯です。中井亮さんの付下げの都会的な部分を引き出して、全体的に洗練された雰囲気になりますね。

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写真3番目は、織悦の紗の袋帯を合わせてみました。テーマは菊と流水です。織悦の帯というのは、都会的な自分だけの色を持っています。織物なので、経糸緯糸のうちの一方に別の色が入って色が中和されますから、強い色の表現はありませんが、透明感のある濁りのない色ですね。

濁りのない色を使うという配色は、中井亮さんの付下げにも共通することなので、両者は自然な組み合わせに見えます。

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写真4番目は、龍村の絽の袋帯「彩簾花文錦」を合わせてみました。紺に近い色の帯なので、着物とは同系色の強い濃淡の帯合わせです。ただ、御簾というのは、貴人が少し上げて外を眺めるものでもあり、秋草の着物と御簾の帯を合わせると、自分が貴人になって、庭を眺めたような感覚があります。「浜辺」のような暈しだとそういう感覚が味わえませんね。
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[ 2013/11/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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