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千切屋治兵衛の着尺(倉部さん)の帯合わせ

第三千三百三十一回目は、千切屋治兵衛の着尺(倉部さん)の帯合わせです。

今回の着尺を着物として利用すると考えて、帯合わせを考えてみました。今日はフォーマルの袋帯を合わせてみます。倉部さんの着尺の存在感からするとフォーマルの袋帯でちょうど良い気もします。


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いちばん上の写真は、大西勇の袋帯「象花鳥文」を合わせてみました。更紗風の着物に対しては、更紗の原産地の動物である象や鸚哥の意匠を合わせてしまうという手もありますね。この帯は、象と青い烏と思われる鳥が織り出されていて、大変興味深い意匠なのですが、「象花鳥文」という素っ気ないタイトルが付けられていて本歌がわかりません。本歌を隠すためにわざと無意味なタイトルを付けたのかと疑いたくなるぐらいですね。

左右の花の意匠が、輪郭がカクカクとして原始的な綴織のように見えるので、本歌はコプト織かもしれません。コプトはエジプトの意味で、公会議に負けたキリスト単性論者がエジプトの砂漠で生活の中で生み出した文化で、織ることが修行だったのかと思われるぐらい素朴で神聖な織物です。西陣の帯の意匠の源泉の1つでもありますから、キリスト単性論は日本の呉服業界に貢献しているとも言えますね。

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写真2番目は、龍村の袋帯「瑞鳥遊園錦」を合わせてみました。チュニジアなどに残るローマ帝国のモザイクに取材したものです。激しい色彩の帯ですが、同じく激しい色彩の着物と合わせると自然に見えますね。

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写真3番目は、龍村の袋帯「騎馬陶楽文」を合わせてみました。これも激しい色彩の帯ですが、同じく激しい色彩の着物と合わせると自然に見えます。龍村の強い色の帯はこうやって使えば良いという例だと思います。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯「たすき取り華文」を合わせてみました。帯屋捨松の得意とするエキゾティックな意匠です。「たすき取り華文」というタイトルもまた本歌を隠しているような気がします。赤と青の対比いかがですか。

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写真5番目は、帯屋捨松の袋帯「桃」を合わせてみました。桃はエキゾティックとは言えませんが、西王母伝説を暗示するモチーフと思えば、中国の神仙思想由来の意匠とも言えます。
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[ 2016/03/20 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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