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一の橋の付下げ「横段楽器」の帯合わせ

第三千三百十七回目は、一の橋の付下げ「横段楽器」の帯合わせです。

帯合わせは色や模様の形状を重視して感覚的に合わせるものです。しかし意味的に合わせてみたい誘惑もありますね。それが成功すれば、センスが良いと言われるだけでなく古典の教養があるとも言ってもらえそうですから。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「錦秀遺芳文」を合わせてみました。反っくり返った鹿がいますが、俵屋宗達が修復した平家納経の表紙として有名ですね。着物の模様の中に琵琶があるので、そこから平家琵琶を連想し、平家納経につなげてみました。

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写真2番目は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶華文」を合わせてみました。これも平家納経に取材した作品です。鹿とはずいぶん違いますが、平家納経というのは31巻有り、それぞれの表紙や見返しに絵や装飾があるので、着物や帯の意匠としてはあちこちから取り放題なのです。

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写真3番目は、喜多川俵二の名古屋帯を合わせてみました。これも平家納経に取材したもので、31巻のうちのどこかにある装飾なのでしょう。

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写真4番目は、龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。着物が楽器の模様なので、それに合わせて踊っているという設定でつなげてみました。踊っているのは西域のエキゾチックな踊りで、和楽器とは全然つながらないだろうと思われるかもしれませんが、この程度離した方が創意が感じられていいのではないですか。

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写真5番目は、池口の袋帯「佐波理綴」シリーズの極初期の作品「御簾」を合わせてみました。お太鼓だけ見ると間道のようでもありますが、垂れを見ると御簾であったということがわかります。貴人は御簾を半分上げて下から外を見るものですが、そんな公家の生活のイメージと和楽器を関連付けてみました。
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[ 2016/03/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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