龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせ

第三千三百十二回目は、龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせです。

「八橋螺鈿錦」の帯合わせは、今日で最後にします。最後は使い残し画像です。

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いちばん上の写真は、花也の桜をテーマにした訪問着に合わせてみました。季節ものに使えるか試してみました。本編に使用しなかった帯合わせですから、必然性の無い合わせ方もしているのでご了承ください。

夕暮れ時に薄墨色に見える桜です。桜はダンマル描きと同色の刺繍(ピンクを加えたりしない)で描かれています。友禅でなくダンマルで描くことで、桜の色が夕闇に馴染むように、花の色が地色に馴染んでいます。友禅の白い糸目が有ったら台無しですね。

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写真2番目は、藤井絞の蔦をテーマにした絞りの訪問着に合わせてみました。上の写真の春に対して秋を試してみました。みなさんは、紫と緑の組み合わせってどう思いますか。昨日の付下げでも試していますが、私は妙に魅かれることがあります。季節は違いますが、杜若の配色が頭の中に残っているからでしょうか。これが蔦でなくて杜若だったら光琳の硯の再現のようですが、やりすぎ?

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写真3番目は、野口の訪問着に合わせてみました。江戸時代の前期から中期、友禅が普及するとともに絵画性・物語性の強い意匠が流行りましたが、この「京名所図絵」のその1つです。

京名所図絵では、必ず前方に鴨川が描かれ橋が架かっていますから、帯と合わせると橋を重ねて二重橋状態になります。橋の落成式に着て行くみたいかなあ。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の色留袖に合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。今日は変な帯合わせばかりお見せしているので、口直しにまともなものを。

橋の下に霞と青海波ですから、八つ橋が瀬戸大橋みたいに豪壮なものになってしまいますが、着物も帯も豪華で違和感はないかも。

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写真5番目は、野口の小袖写しの訪問着に合わせてみました。実際に制作したのは橋村重彦さんです。橋村さんは中井淳夫の彩色担当でもあったので、色は中井を受け継いでいます。この作品は、現代の着物の様式に改編してありますが、元の小袖の意匠にかなり忠実です。橋と流水模様で相性はいいですね。最後ですから良い帯合わせにしてみました。
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[ 2016/03/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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