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龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせ

第三千三百十回目は、龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせです。

今日は加賀友禅で合わせてみました。

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いちばん上の写真は、中町博志の色留袖「松そよぎ」に合わせてみました。松林の中を透り抜ける風というテーマで、透明な風がイラストのように可視化されています。それでも通俗的にならず、風があくまで透明に見えるのは気品のためでしょうか。

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写真2番目は、能川光陽の訪問着に合わせてみました。能川光陽という人は長命であるだけでなく、晩年まで力が衰えることなく制作していたので制作年代が長く、いつの作家だったか勘違いしてしまうことがあります。これは90年代の初めごろではないかと思います。

松と雀を描いていますが、花木のほかに鳥も大好きだったということで、作者の得意分野そのもののような作品です。写生とイラストの境目のような雀がかわいいです。雨山の世代の加賀友禅作家は、友禅の師匠の他に日本画の師匠を持っていたものですが、雅号に「光」を持つ作家は琳派の師匠をもち、その作風にも琳派の意識がありますね。

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写真3番目は、毎田仁郎の色留袖に合わせてみました。「松島図」に取材していますが、模様は小付けで霞取りにしてあります。霞取りは京友禅でもよくつかわれますが、この作品では一方から風が吹いているような霞の形になっているところに個性がありますね。

千鳥は、霞取りをはるかに超えて飛んでいくので、分離した取り方どうしを有機的に結び付けて1つの意匠に見せる機能を果たしています。

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写真4番目は、毎田仁郎の色留袖に合わせてみました。竹と菊を描いたもので、30年か40年ぐらい前に仕入れたものです。竹の葉の中に染料のムラやだみがわざと残してあります。今こんなことをしたら、B反と言われてしまうでしょうけど、若い時は実験的なこともしていたんですね。
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[ 2016/02/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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