龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせ

第三千三百七回目は、龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の帯合わせです。

龍村といちばん相性が良い着物として、大羊居の訪問着を合わせてみました。

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いちばん上の写真は「麗日大観」というタイトルの御所解模様の小袖に取材した訪問着に合わせてみました。御所解模様は、現代の京友禅でもたくさん作られていますが、それを大羊居が作るとこんな感じ、ということでしょう。

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写真2番目は、「長谷路の春」というタイトルの訪問着に合わせてみました。奈良の長谷寺は「花の御寺」とも呼ばれるぐらいいろいろな花が咲くのですが牡丹でも有名で、それがこの訪問着の下半分の主題です。一方、上半分の主題はシャクナゲですが、それは室生寺を暗示するのだろうと思います。両寺はハイキングコースとしてつながってもいるので、それが「長谷路」というタイトルの意味でしょう。

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写真3番目は、「飛鶴瑞祥」というタイトルの訪問着に合わせてみました。1つ1つの模様は大羊居としては小付けですが、それを松皮取りを思わせる大胆な鋭角に切りとった意匠にしています。その周りを複数の鶴が飛び回っていますが、大型の鳥である鶴が小さいことで、全体の画面が雄大に感じます。

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写真4番目は、「四君子文」というタイトルの訪問着に合わせてみました。梅の幹をみると毛筆の飛白(かすれ)のようなタッチになっていて、中国の南画に取材した作品だとわかります。

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写真5番目は、「新様更紗」というタイトルの訪問着と合わせてみました。[新様」という言葉は、言葉通りとれば「新しい様式」という意味ですが、言葉自体は古いイメージがあります。ここでいう「新様」とは大正から昭和の初めごろの新しいスタイルという意味でしょう。当時の三越の公募作品や始まったばかりの美展の作品を見ると、エキゾチックな雰囲気の更紗などが大胆に取り入れられています。
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[ 2016/02/25 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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