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龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の細部

第三千三百三回目は、龍村の袋帯「八橋螺鈿錦」の細部です。

この作品は、お太鼓が長いので、写真の幅を帯の幅にすると上下が入りきりません。昨日の全体写真は、離れて撮って左右をトリミングしていました。それで細部がわかりにくかったので、今日は細部を見せします。

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いちばん上の写真はお太鼓の下半分です。

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写真2番目はお太鼓の上半分です。

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写真3番目は螺鈿を思わせる橋の近接です。八つ橋をテーマにした蒔絵と螺鈿の作品に取材し、それを西陣独特の織の技法で表現した作品です。もっとも目立つ青く光る橋は、夜光貝を嵌め込んだものでしょうが、それは西陣らしくポリエステルフィルムで表現しています。剥がれた部分もあるようで、それは金糸などで表現しているようです。

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写真4番目はさらに近接です。剥がれた部分は金糸だけでなく、絹糸で表現された部分もありますね。下の写真ではその部分をさらに近接してみます。

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写真5番目はさらに近接です。剥がれた部分は、白(淡い紫?)、細い撚金糸、撚ったポリエステルの糸(水色と紫色)などを併用して使っています。結局、西陣の織物というのは、リアルに見えれば何をしても良い特撮みたいなものですね。「伝統にしたがって××を使う」なんてことにこだわらず、作者がやりたいようにやって良いのですから、真に創作的なものなのだと思います。

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写真6番目は、拡大です。拡大してみればポリエステルであることは隠しようがありません。ポリエステルに対する現代人の印象は、下賤な量産品にすぎませんが、それで芸術レベルのものができているわけで、西陣織って本当は前衛アートなのかもしれませんね。
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[ 2016/02/21 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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