龍村の名古屋帯「風華」の帯合わせ

第三千二百九十四回目は、龍村の名古屋帯「風華」の帯合わせです。

今日もフォーマル方向でつかってみました。、着物は更紗以外でまとめてみました。

IMG_01071.jpg
いちばん上の写真は、野口の付下げを合わせてみました。四角い取り方を、色紙のように散らさず、縦に整列させた意匠です。取り方の中の模様は唐花文ということなので、更紗とは違います。模様にしてしまえば同じような感じですが。

このような取り方模様は、余白部分に模様(波や蔓など)を描いて、取り方どうしを連携させれば訪問着的になり、余白のまま放置すれば付下げ的になりますね。

IMG_01091.jpg
写真2番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんで、生地は紬を使っています。陶画をテーマにしたものです。中井さんがあえて「陶画」とタイトルを付けた意味は、素朴な陶器に描かれた洒脱なタッチの絵に取材したもので、磁器にする精緻で多彩な色絵とは反対のものという意味でしょう。紬の風合いを陶器の地肌に見立てているのだと思います。

IMG_95311.jpg
写真3番目は、花也の付下げを合わせてみました。一見、笛にも見えますが、よく見ると笛ではなく小さな横棒です。それを散らした飛び柄の付下げですね。帯の更紗模様はお太鼓の上下が横段模様になっていますので、横の直線どうし共鳴し合う帯合わせになっています。

IMG_01671.jpg
写真4番目は、千切屋治兵衛の訪問着を合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。深山幽谷を連想させる、湿潤な気候のためにどこまでも森が続く熊野地方のような訪問着です。

IMG_01631.jpg
写真5番目は、一の橋の訪問着を合わせてみました。5月の新緑をテーマにしたもので、ゴールデンウィークの前後、あるいは梅雨の前の短い初夏に少し早い単衣として着れば爽やかな風が吹いてくるように見える着物です。一方の帯は更紗で日本の情緒に馴染まないですが、でも合わせてみると結構あってしまいます。明るい黄色の地色のおかげでしょうか。

大事なのは知識の伴う模様の意味より、感覚にすぎない色かもしれませんね。
スポンサーサイト
[ 2016/02/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/921-9f808a85