藤井絞の辻が花系の絞の名古屋帯の帯合わせ

第三千二百八十三回目は、藤井絞の辻が花系の絞の名古屋帯の帯合わせです。

今日は、藍染の紺地の紬を合わせてみます。近世以前の日本の染料の9割以上は藍染ですから、日本人はほとんど青を着ていたはずです。ドーデの「月曜物語」の中でシーボルトが登場する「盲目の皇帝」では、日本は青い国と書いてありますしね。

伝統工芸の紬の産地や作家で藍の色に関わらないということはないでしょう。紬に合わせる帯なら紺色に合わないと使いみちは狭いということになりますね。また、今回の紬は青い花がアイキャッチポイントですから、青どうしが共鳴してくれるはずです。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江の出雲織の着尺「垣の花」を合わせてみました。花の模様の帯に花の模様の着物を合わせるというのは、利口なやり方とは思えませんが、この着物の意匠が花と気づく人は少ないでしょう。

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写真2番目は、かつての重要無形文化財の結城紬を合わせてみました。結城紬の重要無形文化財指定のものについては、正確には「かつての」と書かなくてはいけないんでしょうね。これは古い茶色の証紙の最後のころのものです。

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写真3番目は、木綿の琉球絣を合わせてみました。沖縄県内で生産される平織の絣は、定義上、琉球絣と言います。これは珍しい木綿製です。

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写真4番目は、手織りの中で一番安い久留米絣を合わせてみました。糸が太くて絣も緯絣のみの、手織りとして一番安い久留米絣です。糸が太ければ織の工程も早く進みますし、絣の工程も少なく済むはずです。そのかわり昔のファックシミリみたいに絵がカクカクになるわけです。地方の実用的な絣織物の原型みたいな雰囲気があって、私はけっこう好きですよ。こういうのを着ている人を見ると、呉服屋の展示会でお世辞を言われて高い着物を買わされる人ではなく、自分の意思で買う本当に着物が好きな人なんだなあと思います。

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写真5番目は、十日町の紬の着尺を合わせてみました。フィーリングカップル5対5のように、5番目には他の4人とは違うタイプを呼んでみました。正反対の茶色ですが、けっこう良いですよね。
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[ 2016/02/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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