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千切屋治兵衛の絽の付下げの帯合わせ

第二千五百二十九回目は、昨日に続いて先日紹介した千切屋治兵衛の絽の付下げの帯合わせです。

11月2日(二千五百二十六回)で紹介した千切屋治兵衛(市川さん)の絽の付下げ「衽付萩」を使った帯合わせですが、今日は龍村の名古屋帯を使ってみます。昨日に2番目の写真で、龍村の袋帯がちょっと重い感じがしたので、今日は名古屋帯で再挑戦です。

019たつむら
いちばん上の写真は、「硝波文」というタイトルの名古屋帯を合わせています。龍村の帯のタイトルは、とても教養のある人が付けているようで、1つの漢字のイメージで意匠の意味を説明してしまうようなものが多いです。このばあい、「硝」の字からガラスに反射する光が波のように見えているのだろうと想像がつきます。
らしく、

020たつむら
写真2番目は、「彩波」というタイトルの名古屋帯を合わせてみました。「彩波」というのは「いろは」と読ませて女の子の名前として流行っているようですね。言葉のイメージからすればもっと色が豊かで派手なイメージですが、ここでは波も静かですし、色も白に微妙に金糸が加えられている程度です。そのために、上の作品とは違い、タイトルに裏切られた感じがします。

私は「彩雲」を連想しました。太陽光が屈折して雲がほのかに色づいて見える現象ですね。複数の解釈を許すのもタイトルの奥深さでしょう。

051たつむた
写真3番目は、「涼玉文」というタイトルの名古屋帯を合わせてみました。帯に帯締めの模様をつけるという、考えようによってはだまし絵のような意匠です。面白商品としてTシャツにネクタイの柄が描いてあるものがありますが、そんな感じでもありますね。

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写真4番目は、「光浪文」というタイトルの龍村の絽綴名古屋帯を合わせてみました。この意匠は、昭和4年にはじめて帯として発表された時、与謝野晶子が歌を添えたというものです。「うすき濃き色ある波の錦をば 帯にしたれば胸も高鳴る」ですね。

さてここまでは、着物と帯で植物文が重なることを避けてきました。実際のところ、植物文が重なったらどうなのか、萩どうしではさすがにおかしいが、他の植物だったら大丈夫なのか検証してみたいと思います。

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写真5番目は、「涼流文」というタイトルの名古屋帯を合わせてみました。睡蓮の池で魚影も見えますね。色としては絶妙に調和しているためか違和感は感じませんね。

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写真6番目は、「爽音」というタイトルの名古屋帯を合わせてみました。タイトルを「楓」という見た目の葉の形とせず、「音」にしているのが上手いですね。カサっという音が聞こえてくるようで、マンガのように描かれた葉の落ちる軌跡の意味も分かります。


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[ 2013/11/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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