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龍村の袋帯「王朝華映錦」の帯合わせ

第三千二百六十七回目は、龍村の袋帯「王朝華映錦」の帯合わせです。


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いちばん上の写真は、木村雨山の黒留袖に合わせてみました。実際に着用する人の買い物パターンを考えてみますと、人間国宝の黒留袖を売る店や百貨店は、それに合わせる帯としては龍村の高いバージョンを勧める可能性が高いと思います。ですから、こういう組み合わせはかつて実際に有ったものだと思います。

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写真2番目は、毎田仁郎の色留袖に合わせてみました。「伊勢路」というタイトルのおそらく晩年の作品です。絵としてはとても魅力的な作品だと思います。海の表現も本当に海に見えて世間の友禅作家のレベルをはるかに超えています。しかし実際に着るとなると、マエミに初日の出で有名な夫婦岩があるわけで、なんだか自分が日本の中心みたいで照れくさいですねえ。

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写真3番目は、羽田登喜男の訪問着に合わせてみました。京都丸紅の美展で発表されたもので、人間国宝になった直後ぐらいだと思います。当時の美展の価格は780万円(+消費税3%)でした。当時、羽田登喜男の頭の角ばった鴛鴦は大人気で、「1羽いくら」なんていわれたものですが、これは24羽です。

今ネットショップで、羽田登喜男の鴛鴦の帯など見るとあまりありがたみが無いですが、あれは作りすぎですねえ。この作品のように、本人が元気だったころの本格的な絵羽作品は、広げると周囲の景色まで変わるぐらい特別なものですよ。

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写真4番目は、森口華弘の訪問着に合わせてみました。上の3例は着物と帯が良く合っていました。呉服の展示会や百貨店で有名作家の絵羽の着物を買う人は、龍村の帯も合わせて買ったことでしょう。それに比べて、この森口華弘はちょっと微妙ですね。

おそらく森口華弘という人は、伝統工芸展に出すものと、問屋を通して一般に販売するものと分けていなかったのでしょう。実際に森口華弘が買った人は、北村武資を合わせているのかも。
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[ 2016/01/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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