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龍村の袋帯「王朝華映錦」の細部

第三千二百六十回目は、龍村の袋帯「王朝華映錦」の細部です。

今回の帯は鎧がテーマですが、龍村ではすでに「龍村平蔵」ブランドで「威毛錦」という名作があります。今回から細部を見ていくわけですが、近接で見ると同じような帯なんですね。じつは織っている工房も同じです。龍村は「龍村平蔵」(高島屋)、「龍村美術織物」(三越)、「龍村錦」、「たつむら」など、ブランドロゴを分けることで、いくつかの販売チャネルを持っています。

「たつむら」と「龍村平蔵」は、トヨタとレクサスみたいなものですね。レクサスの方が高級感がありますが、値段も高めですから、部品も同じ、品質管理も同じならトヨタの方が得という人もいるでしょう。ただし西陣というのは、昔から「出機」という外注のシステムがあり、同じブランドでも別の工房のことがあるので、それを見分けるのはちょっと知識が必要です。

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いちばん上の写真は近接です。最近は、「ガルパン」とか「艦これ」の続きで刀剣とか鎧も流行っているんですよね。私は武具がよくわからないので、モチーフになっているのが鎧のどの部分か正確にわからないのですが、糸の違いで素材の違いも表現しているようです。鮮やかな色の絹糸の部分は実物でも絹ですよね。黒い部分は実物では金属なのでしょうか、革なのでしょうか。この作品では素材を変えてポリエステルフィルムで表現しています。

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写真2番目は、同じ部分の拡大です。黒いポリエステルフィルム部分の拡大です。この怪しい光沢はポリエステルでないと表現できず、本物の鎧のように金属や革を使わないかぎり、ポリエステルフィルムに必然性があるんですね。

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写真3番目は近接です。真ん中辺りの金と水色の模様は竹に雀ですね。そこと緑の絹糸の間は怪しい赤黒に光っています。実物の鎧としては革で、留金に見える金の部分が金属ではないでしょうか。赤黒の中に見える青の模様は、革に型押しされた模様の意味のように思います。

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写真4番目は、同じ部分の拡大です。怪しい赤黒の部分を拡大してみました。やはりポリエステルフィルムの怪しい光沢で表現していました。青い模様は上品な絹糸ですね。
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[ 2016/01/09 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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