千切屋治兵衛の訪問着(制作は中井淳夫)の帯合わせ

第三千二百五十八回目は、千切屋治兵衛の訪問着(制作は中井淳夫)の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、大西勇の袋帯「正倉院合子文」を合わせてみました。
聖武天皇が碁で遊んだ時に使った碁石入れで、象さんチームと鸚哥さんチームがあります。使われている技法は銀平脱という古代特有の手間のかかるものです。

全体の地が、茶色の漆箔で地味ながら凄味がある帯です。中井に重厚な色との相性が良いですね。

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写真2番目は、龍村の袋帯「錦秀遺宝文」を合わせてみました。俵屋宗達が修復した反っくり返った鹿が要るので、平家納経がテーマと分ります。タイトルは、「錦秋安藝の宮島」に掛けているんでしょうね。中井の重厚な色に対して、龍村の濁りの無い色が相性が良いとは思いませんが、色には2通りの美がある、ということで面白いんじゃないでしょうか。

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写真3番目は、爪掻綴の袋帯を合わせていました。30年以上前に仕入れた帯で、牡丹を織り出した贅沢な爪掻綴の袋帯です。もちろん日本製ですが、高すぎたのと地色が緑のせいで、ずっとうちに有ります。女王様のように君臨していrますね。着物に合っているかいないかわかりませんが、お互いの存在感をぶつけてみて、どっちが勝ったかは勝手に決めればいいという帯合わせです。ドラマでも、整合性はともかく、とにかく有名な女優さんを2人ぶつけてみるという企画はありますよね。

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写真4番目は、河村織物の袋帯「栄昌綴」シリーズの1本を合わせてみました。横段と七宝文の組わせです。河村織物の高級バージョンらしく、とても存在感がありますが、その一方、横段と七宝繋という具象性の無い文様なので、使い勝手が良いです。

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写真5番目は、紫絋の袋帯「臈纈花鳥文」を合わせてみました。タイトルには「臈纈」とありますが、実際には、刺繍や挟纈など正倉院の染織品がいろいろとコラージュされています。着物が存在感ありすぎ、色ありすぎ、のばあいは、帯は金地に逃げるのも良いですね。
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[ 2016/01/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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