千切屋治兵衛の訪問着(制作は中井淳夫)の帯合わせ

第三千二百五十七回目は、千切屋治兵衛の訪問着(制作は中井淳夫)の帯合わせです。

昨日は、重厚感で着物と競おうとせず、間道などすっきり系を合わせてみました。今日は堂々と重厚感で競ってみようと思います。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「騎馬陶楽文」を合わせてみました。イスラム陶器をテーマにしたもので、オリジナルは出土品ですから、色はかすかに有るのみでしょうが、この作品は、黒地にオレンジの人物、青の馬、金の背景と原色を並べた濃い帯です。

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写真2番目は、帯屋捨松の袋帯「豊公花鳥文」を合わせてみました。「豊公」と付くのは、南蛮人から輸入したペルシア絨毯を豊臣秀吉が陣羽織にしたものという意味です。雲形に対して鳥を合わせると言う意味も持たせてみました。

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写真4番目は、坂下織物の袋帯で御門綴シリーズの1本「正倉院華文」を合わせてみました。坂下織物はかなり昔に廃業し、今は見ることはありません。御門綴シリーズは、地が綴組織で模様が絵緯糸ですから、裏には渡り糸があります。この作品は、知らないで見ると1つの絵のように見えますが、じつは複数の正倉院模様を巧みにコラージュしたものです。

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写真5目は、坂下織物の袋帯で御門綴シリーズの1本「蜀江錦」を合わせてみました。蜀江錦は、古代から明時代ごろまで織られ続けた中国を代表する意匠です。ガチっとした構成を持っていて、皇帝の権威そのもののようで、日本の花鳥風月とは対照的なものです。

着物は重厚ですが、雲形で中に琳派の植物文ですから、花鳥風月的ですね。
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[ 2016/01/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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