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一の橋の友禅と雲母の名古屋帯「琳派梅」の帯合わせ

第三千二百五十一回目は、一の橋の友禅と雲母の名古屋帯「琳派梅」の帯合わせです。

今日は紬と合わせてみます。フォーマルである付下げとカジュアルである紬と、どちらでも使える帯というのは難しいですが、無理やり合わせてみました。この帯は雅で華やかですから、初釜のような場にこそふさわしく感じますから、紬は難しいかとも思います。しかし名古屋帯ですからカジュアルにも使いたいですよね。

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いちばん上の写真は、佐藤トシさんの「南部紬」を合わせてみました。南部岩泉で手織り草木染をしていた作家です。元は製糸工場の社員で、廃業した製糸工場の一部を使って制作していたそうです。色が綺麗というのは糸が良いということもあるのでしょうね。これは胡桃と藍です。

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写真2番目は、新田機業の紅花紬を合わせてみました。紅花はオレンジ色の花ですが、黄色と赤の染料を抽出することができます。これに藍を加えると、赤と黄と青の3原色を得ることができますから、理論上あらゆる色が作れるはずです。「紅花」というと綺麗なピンクのイメージですが、実際にはいろいろな色が有るのはそのためです。

上の写真は背景が寒色の水色、この写真は背景が暖色のクリームからピンクですが、これだけで春が進んでいる感じがします。、

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写真3番目は、山下八百子の黄八丈を合わせてみました。背景が黄色のばあいを試してみました。黄色の梅といえば蝋梅ですが、全体のイメージで、そんな勘違いを誘えるといいですね。

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写真4番目は、秋山真和の綾の手紬を合わせてみました。19世紀の琉球王家時代に実際に沖縄で制作され、現存する作品を再現した作品です。現存する作品は渋い茶色ですが、これはとても鮮やかな茶色です。百数十年間の退色を考慮すると最初はこういう鮮やかな色だったんでしょうね。

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写真5番目は、佐藤トシさんの「南部紬」を合わせてみました。これは岩手で採取した紫草で染めた糸で織ったものです。そのように書くと、多少とも紫根染の知識がある人は、そんなことができるわけがない、栽培か中国産だろうと疑うでしょうね。山菜採りの人に依頼して採取したもので染めたもので1年分では色が付かず、5年間染め重ねたということです。

企画したのは近藤伝ですが、高価すぎて青山みともが引き取らず、私が5年前に依頼したと嘘をついて私に引き取らせたものです。私は5年前に何を言ったかなんてわからなかったので、自分の責任かと勘違いして引き取ったんですけどね。それから十数年経ちますが、まだ漢方薬みたいな匂いがします。それがホンモノの証拠なので桐箱に入れて匂いを保つようにしています。私が知るかぎりもっとも美しい色で、だから承知して騙されたんですけどね。
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[ 2015/12/31 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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