花也の地紋を生かした付下げの細部

第三千二百三十八回目は、花也の地紋を生かした付下げの細部です。

今日は刺繍のある部分を中心に近接で撮ってみました。

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いちばん上の写真は、マエミとオクミの近接で、前姿のいちばん華やかなところの近接です。

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写真2番目は、マエミの立ち木の頂上で、帯を突き抜けて胸の模様になります。

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写真3番目は、マエミの模様で、いちばん上の写真をさらに近接したものです。あしらい(刺繍)がよくわかるようにさらに近接してみました。京都のあしらいは、模様の中心である花の芯だけを盛り上げるか、模様の輪郭を金糸の駒繍で囲うかどちらかですが、ここでは多色の糸と金糸を使って、面そのものを覆うように装飾しています。西陣の帯で、絵緯糸で模様を表現する発想に似ていますね。

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写真4番目は、マエミの模様を斜めから撮ってみました。斜めから撮って光の角度を変えることで、地紋と刺繍を浮き立たせてみました。この着物の模様表現は、地紋、地紋の上に友禅の防染の白抜き、友禅の白抜きの上に刺繍、の3段階になっていることがわかります。普通の友禅作品は、友禅に箔と刺繍で強弱の段階をつくることが多いですが、この作品はそれに地紋が加わるわけです。強弱が3段階になることで、より重層的な表現になっています。
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[ 2015/12/18 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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