藤井絞の名古屋帯「神坂雪佳の金魚(金魚玉)」の帯合わせ

第三千二百三十六回目は、藤井絞の名古屋帯「神坂雪佳の金魚(金魚玉)」の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の絽の着尺を合わせてみました。型疋田を1粒か2粒ずつつなげて縞のように見せている意匠です。ちょっと見ると水槽の中の泡のように見えます。着物単体ではあくまで型疋田にの見えますが、金魚と合わさると泡に見えるのです。人間の脳が勝手に画像を意味付けしようとするんでしょうね。

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写真2番目は、広瀬雄望さんの絽の江戸小紋を合わせてみました。色は紫、模様は波に千鳥です。金魚と千鳥のダブルヒロインの帯合わせです。アナ雪とか牡丹と薔薇とか、ダブルヒロインで当たった企画を意識してみました。

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写真3番目は、野口の絽の着尺を合わせてみました。市松模様にぼかしで染め分けられていますが、その中に四角いパターンで型染による模様があって、大小の方形が相似形で重層的に重なるような意匠です。金魚という具象で個性のあるテーマに、幾何学的な模様を合わせるという常識的な帯合わせです。

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写真4番目は、野口の紗の着尺を合わせてみました。草間彌生のドットのようなタッチで描かれていますが、薔薇です。具象と抽象の組み合わせで、薔薇が抽象画のようでよくわからないことが帯合わせにはプラスになっています。

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写真5番目は、野口の紗の着尺を合わせてみました。水を表す螺旋模様と洒脱に描かれた金魚です。モチーフを重ねてしまうパターンで、金魚の品評会に行くならともかく、普通はあまり頭が良さそうには見えない帯合わせですね。水の模様だけなら良いんですけどね。
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[ 2015/12/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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