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藤井絞の名古屋帯「神坂雪佳の金魚」の帯合わせ

第三千二百三十三回目は、藤井絞の名古屋帯「神坂雪佳の金魚」の帯合わせです。

この帯はさらっとした玉紬の生地を使っていて、単衣の時期にピッタリ合いそうな雰囲気です。玉紬は、「生紬」という呼び方の方が有名ですが、「生紬」はしょうざんの商標で、一般名は「玉紬」です。「絹芭蕉」という呼び方もありますが、それも他社の商標ですね。

金魚というテーマは夏物のイメージですから、単衣にふさわしいさらっとした玉紬を使っています。絽や紗で作って完全な夏物にしても良いと思いますが、絞りにくいのかもしれません。着用するときは、普通の生地を単衣に仕立てた着物に合わせて4月の汗ばむような日から着始めるか、紗や絽の生地の着物に合わせて6月ごろの曖昧な季節に着るか、どちらかだと思います。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江の出雲織を合わせてみました。「豆腐つなぎ」という妙なタイトルの作品です。四角い形の絣が斜めにつながっているのですが、手括りの絣の微妙なズレを効果的に使って、自然に崩れた四角い形になっています。ズレが無ければ機械で織った量産品に見えてしまうでしょう。

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写真2番目は、奥順の結城縮を合わせてみました。「はたおり娘」ブランドで売りだされたものです。結城紬が重要無形文化財に指定されたのは、昭和30年ですが、その時指定されたのは平織のみで、それを契機に平織の「細工物」と言われる細かい絣が人気になりました。しかしそれ以前は、縮織の方が人気で生産量も多かったのです。

これは縮織も復活させようという企画の始めのころに開発されたものです。単衣用として販売されました。

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写真3番目は、舘山の唐桟を合わせてみました。斉藤光司さんのものです。木綿の着物は、木綿の裏を付けると重くなってしまうし、絹の裏を付けると水洗いでさっぱりできるという木綿の良さがなくなってしまいます。というわけで単衣で仕立てることが多いですね。

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写真4番目は、十日町製の真綿の紬を合わせてみました。割と生地がしっかりした紬で、経糸が玉糸、緯糸が真綿だと思います。涼しげな生地を単衣にするという選択もありますが、生地がしっかりした紬を単衣にするという選択もあります。

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写真5番目は、林宗平の本塩沢を合わせてみました。先代の林宗平の時代のものです。「塩沢」と呼ばれる着物は、温かい真綿の「塩沢紬」と、シャリ感のある単衣に相応しい「本塩沢」があります。本塩沢はお召ですね。上の4枚の写真は、コントラストの強い濃い地色の紬を合わせましたが、ここでは同系色を試してみました。
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[ 2015/12/13 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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