斉藤頴、光司兄弟の舘山唐桟の帯合わせ

第三千二百二十八回目は、斉藤頴、光司兄弟の舘山唐桟の帯合わせです。

今日は、八寸の織の名古屋帯と合わせてみます。名古屋帯には、八寸の帯と呼ばれるものと九寸の帯と呼ばれるものがあります。九寸の帯は芯を入れて仕立てて八寸になります。八寸の帯は耳をかがるだけで八寸のままで身に付けます。どちらも実際に使う時は八寸ということです。

ただし九寸の帯は、仕立て方で8寸2分ぐらいにはなって体格の良い方に対応します。八寸の帯は、芯を入れたり裏地を付けなくても形を維持できるわけですから、糸が太く地が厚いわけです。名古屋帯はカジュアルですが、八寸の帯は九寸の帯よりさらにカジュアルです。

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いちばん上の写真は、帯屋捨松の八寸の名古屋帯を合わせてみました。

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写真2番目は、帯屋捨松の八寸の名古屋帯を合わせてみました。

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写真3番目は、紫絋の八寸の名古屋帯を合わせてみました。紫絋は袋帯のイメージですが、かつて8寸と9寸のカジュアルなデザインの名古屋帯を織ったことがありました。この帯のタイトルは「テンガナン菱文」ですが、テンガナンとはバリ島にある村で、経緯の絣を織ることができます。

日本では経緯の絣が普通に織られていますが、世界では経絣が基本です。経緯の絣というのは極めて高度なもので日本以外では極めて少なく、このテンガナン村もその1つです。もちろんこの帯は、絣技法ではなく西陣の帯らしい技法で織られていて、デザインだけテンガナンに倣っています。

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写真4番目は、金谷の八寸の名古屋帯を合わせてみました。金谷というのは、「まことのすくい」で知られるまこと織物の分家のようです。証紙番号2000番以上の新しそうな織屋さんでとても良い帯を織っている場合、たいてい若い番号の老舗織屋の分家であることが多いです。

技法としては素朴な経絣で、デザインもタテ縞で、色も地色の焦げ茶を除けば原色の赤白青で、素朴さを演出しているように見えます。それでも十分にお洒落なので、魅力的な商品をつくるには技巧を極めなくても良いということです。

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写真5目は、丹波布の八寸の名古屋帯を合わせてみました。丹波布は江戸時代以前から織られている伝統的な織物でしたが、その後絶え、近代になって再興されました。木綿で部分的に絹糸が使われています。現在は帯も着尺も織られていますが、みんな都会的でおしゃれです。
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[ 2015/12/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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