大城広四郎の琉球絣の帯合わせ

第三千二百七十九回目は、大城広四郎の琉球絣の帯合わせです。

地方の文化である紬や絣の織物に対する帯合わせは、やはり同じような民芸的織物を合わせることもできます。しかし同じ織物でも、中央の文化である京都西陣の精緻で華やかな帯を合わせることもできます。今日は龍村の名古屋帯を合わせてみました。

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いちばん上の写真は、龍村の名古屋帯「スウェーデンの鳥」を合わせてみました。スウェーデン刺繍のモチーフを織で表現したものです。もともと刺繍で表現するのにふさわしいデザインであるはずですが、織でも表現できてしまうという趣旨ですね。

西陣の帯の模様の多くは、生地の強度に貢献しない模様表現のためだけの緯糸(絵緯糸)で表現されているため、もともと刺繍に似ているのかもしれませんね。よく考えてみると、完成した生地に後から別の色糸を差し入れるのが刺繍、織の途中で別の色糸を差し入れるのが絵緯糸ですから、時間がずれているだけとも言えます。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。アンデスの国家といえば、インカ帝国が有名ですが、インカ以前にも多くの国家や文明があり、発掘してはじめてわかるようなものもありますから、ひとまとめにプレインカということもあります。これはチャビンとかチャンカイとかそういう文明のものでしょう。

これは雨ごいの神さまみたいですね。ペルーというのはエルニーニョの震源地ですから、いつもは砂漠でエルニーニョの年だけ大豪雨ということもあるそうですね。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「バティック」を合わせてみました。龍村には諸国漫遊的なシリーズがあって、このブログでも、今日紹介している3点以外にエジプトやバイキングを紹介しています。面白いなあと思ったのは、女の子が牛に乗った意匠で、ギリシア代表のエウロペなんでしょうね。国ごとにテーマを決めて展示会をしていたことがあるからですが、今後もいろんな諸国漫遊シリーズを紹介したいと思っています。

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写真4番目は、龍村の仕立て上がり名古屋帯を合わせてみました。普通の仕立て上がり名古屋帯(光波帯)は、経錦として織られていますが、これは絵緯糸で模様表現されたスペシャルバージョンです。どのような理由で制作されたのかわかりませんが、再び織られる可能性は極めて低い珍しいものです。

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写真2番目は、龍村の光波帯「サンチャペルの犬」を合わせてみました。基本の経錦(複数の色糸の経糸が浮沈して模様表現をする古代からの基本の錦)によるものです。過去の戌年に、干支の裂として制作されたものです。
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[ 2015/11/29 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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