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花也の付下げ「サンテティエンヌリボン」の帯合わせ

第三千二百七十七回目は、花也の付下げ「サンテティエンヌリボン」の帯合わせです。

今日は友禅の染め帯を合わせてみました。もともと刺繍を主役にした作品ですし、モチーフは多彩ですが繰り返しが多いですから、あまり絵画性や物語性が高いとは言えません。そこで友禅の帯を合わせて、絵画性や物語性を補完します。

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いちばん上の写真は、加賀友禅作家百貫華峰の名古屋帯を合わせてみました。百貫華峰は、伝統的な加賀友禅の作家であるとともに、日展に連続入選している創作家としても有名です。絵画性を補完するという意味で、風景画のような作品を選んでみました。

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写真2番目は、一の橋の友禅の帯を合わせてみました。中井淳夫さんの作風によく似ていますが、同じ下職を使っているのでしょうね。作品の存在感は西陣の袋帯に勝るものがあるので、フォーマルとしてもつかえます。しかし中井の色は、フランス風の明快な色とは全く違うということがよくわかってしまいますね。

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写真3番目は、花也の琳派の帯を合わせてみました。いちばん外側の模様は霞で、その中に波があり、その中に色紙があり、その中に蛇籠と川辺の風景が入っているという入れ子構造になっている重厚な作品です。琳派の屏風のような金地ですが、着物の地色に対しては、光るか光らないかの違いだけで同系色でもあります。

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写真4番目は、秀雅の友禅と刺繍の名古屋帯を合わせてみました。東京の千代田染繍または千代田周辺の職人を使った重厚な作品です。作風と技法は、北秀の最高級品であった千代田染繍の黒留袖をミニチュア化して帯のお太鼓した感じですね。北秀の元社員が運営していた秀雅ならではの作品です。

能衣装の鬘帯のようなテープ状の模様で、着物のテーマと一緒ですが、大小の違いがあって、着物の模様が帯で近接して飛び出してきたような錯覚を狙っています。貞子がテレビから出てくるシーンをイメージしてみたんですけどね、そう見えるでしょうか。

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写真5番目は、大松の塩瀬地の袋帯を合わせてみました。大松の先祖は大幸(大黒屋幸吉)で、幸吉の長男の松三郎が大松(大黒屋松三郎)、長女の幸の夫で婿養子の彦兵衛が大彦(大黒屋彦兵衛)です。ついでながら、大羊居は大幸をもじったものです。作風も似ていますね。貞子で気分を悪くされた方のために、最後はまともな帯合わせにしてみました。
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[ 2015/11/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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