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龍村の袋帯「郁芳間道」の帯合わせ

第三千二百五十五回目は、龍村の袋帯「郁芳間道」の帯合わせです。

今日も付下げを合わせてみます。昨日は同系色または寒色どうしという条件で合わせましたが、今日は補色も含めていろいろな色を合わせます。

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いちばん上の写真は、花也の付下げ「笛袋」を合わせてみました。笛袋が取り方(模様の容器)の役割をしているという意匠です。笛袋の中身の模様は羊歯文です。私たちが普通に知っているシダの形はしていませんが、シダ類は科学の生物分類の門にまたがる大きなグループですから、形はさまざまです。京都の図案家はそれを都合よく使えるというわけです。

笛袋の紐に一部青が使われているところがあり(写真下方)、それだけの小さな関連性でも色を合わせるのに助けになりますね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の付下げ「果物」を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。花ではなく実をテーマにしたところに個性がある作品です。地色はピンクベージュです。木の枝も果実も曲線模様で、帯の直線模様とは対照的になります。

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写真3番目は、藤井絞の更紗模様の付下げを合わせてみました。千治や花也の糸目は神経質なぐらい精密で、龍村の帯と合わせると、お互い緊張状態で気が抜けませんが、絞りというのは元々精密なものではないので、急にざっくばらんな感じになりますね。こういうのを見るとホッとしますが、絞りにはそういう効用もあるんだと思います。

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写真4番目は、中井淳夫の付下げ「ニリンソウ」を合わせてみました。ニリンソウは毒のある可憐な花ですが、ここではヒマワリみたいに大きく描かれています。1つのテーマで写生みたいに描いた着物って、意外に帯合わせ悩みますよね。蛇足的に意味を加えたくないですしね。というわけで間道です。

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写真5番目は、中井淳夫の付下げ「蒲」を合わせてみました。蒲の穂綿ですね。刺繍や友禅などの技法を縦横に使い、穂綿の質感や丸み(光の当たり方)を表現しています。全体の模様の形としては、蒲の生え方どおり直線模様で、龍村の間道とも連動します。
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[ 2015/11/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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