龍村の袋帯「郁芳間道」の続き

第三千二百五十三回目は、龍村の袋帯「郁芳間道」の続きです。

今日は、「郁芳間道」の近接と拡大です。

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いちばん上の写真は、近接です。使われている糸の色は、クリーム色と紺色の2色だけです。織物というのは、じつはシンプルな物の組み合わせで、そのバリエーションで複雑さを演出しているんですね。不思議な模様だなあと思っても、数学の図形の問題のように考えて解明すると、なんだそんなことか、ということが多いです。

まず、紺とクリームという配色ですが、電車が好きな人から見ると「スカ色」ですよね。横須賀線の車両に使われていた配色です。横須賀線以外にもこの配色は結構使われていたので、よほど若い人以外はみんなどこかで記憶に残っているはず。紺とクリームの配色が美しいということに気が付いて、電車の車両のデザインに使った昔の国鉄の人は、名物裂の間道の配色(おそらく高木間道)を知っていたんでしょうね。

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写真2番目は、さらに近接です。

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写真3番目は、拡大です。この織物の構造がよくわかるところを拡大して撮ってみました。経糸、緯糸とも紺とクリームの2色が有るだけなのです。それが写真の左上から時計回りに、「経紺・緯紺」、「経紺・緯クリーム」、「経クリーム・緯クリーム」、「経クリーム・緯紺」の4パターンを作ります。その組み合わせが4つの色になってこの模様を作っているんですね。
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[ 2015/11/03 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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