千切屋治兵衛の着尺の帯合わせ

第三千二百四十九回目は、千切屋治兵衛の着尺の帯合わせです。

今日は、植物文の着物に動物柄の帯を合わせ、動物と植物の組み合わせになるようにしました。

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いちばん上の写真は、藤井絞の名古屋帯を合わせてみました。絞りを人為的にコントロールして、具象的な模様を表現しているのですから、これも辻が花の歴史のの延長上にあるものですね。こういう意匠は、安易につくるとファンシーショップで売っている何百円かの商品と同じになってしまいます。縫い締めたときの針穴の痕跡や、絞り時のかすかな皺があることで、ファンシーショップの量産品とは違うホンモノ感がありますね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際の制作したのは藤岡さんで、糸目は糊です。恵比寿大黒をテーマに作ってみました。お太鼓は大黒様ですが、腹文は恵比寿様です。大黒様を動物で表現する場合はネズミが多いですが、あえてうさぎで作ってみました。ネズミの耳を長くしたらウサギになったんですけどね。

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写真3番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。仕入れた問屋は菱一ですが実際に作っているのは誰かはわかりません。

東京にはいくつか有名な刺繍工房がありますが、それ以外に多くの刺繍職人がいます。刺繍という技法の特長は、全く設備投資が要らないし、場所もアパートの一室でもできることから、決心しないでも始めることができるということです。多くの人が他に仕事をもったり専業主婦をしながら、それぞれ自分のペースとレベルで、刺繍をしているのではないかと思います。そのため、刺繍制作者が何人ぐらいいるのか、誰が作っているのかわかりません。

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写真4番目は、東京刺繍の名古屋帯を合わせてみました。これは千總で仕入れたものです。京都の友禅屋から東京の刺繍を仕入れるというのも変ですが、東京の誰かがどこかの家で作っているんでしょうね。
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[ 2015/10/30 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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