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奥順のシルクウールの帯合わせ

第三千二百四十五回目は、奥順のシルクウールの帯合わせです。

今回は龍村の光波帯を合わせてみました。「光波」というのは、初代龍村平蔵の雅号です。代々の龍村の平蔵やその周辺の人は「光」の文字が付く雅号を持っていたようですね。光波帯は、仕立て上がりの名古屋帯で、龍村ブランドの帯としてはいちばんベーシックなものです。しかし意外にブランド管理が厳しく、単発で安売りするネット業者は有っても、継続して安売りしている業者はないんですよ。

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いちばん上の写真は、無地のウールに龍村の光波帯「獅噛鳥獣文錦」を合わせてみました。豊臣秀吉が来ていた陣羽織の意匠を帯にしたものです。もともとはペルシア絨毯で、南蛮人から買ったものでしょう。

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写真2番目は、無地のウールに龍村の光波帯「獅噛太子」を合わせてみました。「獅噛太子」というのは、商標登録のための龍村によるネーミングで、一般名は太子間道です。

法隆寺に伝来する有名な裂ですね。組織としては経絣なのですが、古代から法隆寺にあったとすると、インドで絣が発明されたとされる時代より古いものということになってしまいます。だから、もっと遅い時代に伝来したか、絣の歴史自体が書き換えられるべきかどちらかということになりますが、どちらにしても謎の多い裂です。

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写真3番目は、無地のウールに龍村の光波帯「サンシャペルの犬」を合わせてみました。サンシャペルというのは、十字軍に失敗してもめげず聖王と言われたルイ9世がシテ島内に建立した教会です。ステンドグラスがすごく綺麗ということで、行ったことのある方も多いのでは。その床面タイルの模様に取材したということです。

干支の裂として、過去のいつかの戌年に発売されたものです。

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写真4番目は、絣のウールに龍村の光波帯「グァテマラの鶏」を合わせてみました。これも上と同じく、干支の裂として、過去のいつかの酉年に発売されたものです。龍村の裂と言えば古典のイメージが強いですが、「干支の経錦」シリーズは外国の珍しいものを多く取り入れています。

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写真5番目は、絣のウールに龍村の光波帯「ペルシア佳人」を合わせてみました。これはどういう企画であったかわからないのですが、上代裂でなく、名物裂でもなく、干支の経錦でもない、ペルシアのミニアチュールに取材したもののようです。私は好きなのですが、赤系でない大人の色が有ればいいのになあといつも思っています。

さて結論ですが、今までいろいろやってきましたが、このシルクウールには結局、龍村の光波帯がいちばん合うんじゃないかと思いました。龍村の光波帯は使い勝手が良く、迷ったらそれでいいように思います。
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[ 2015/10/26 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

ウールシリーズ楽しかったです。
帯あわせで全然表情がちがいますね。
家のウールももっと活用したいと改めて感じました。
[ 2015/10/28 14:44 ] [ 編集 ]

思い切って良い帯を

ウールの帯合わせをしつつ思ったのは、思い切って良い帯を合わせてしまうということですね  ウールだからウールに合わせたカジュアルな帯、って考えちゃダメですね
[ 2015/10/29 01:37 ] [ 編集 ]

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