奥順のシルクウールの帯合わせ

第三千二百四十二回目は、奥順のシルクウールの帯合わせです。

今日は織物の帯を合わせてみます。着物については、結城縮に準ずるということにして単衣の時期に着ることを想定しています。

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いちばん上の写真は、深石美穂さんの川平織の名古屋帯を合わせてみました。川平織は、生繭を使っていて手で触ると吸い付くような感触があります。この帯は格子のように見えますが、よくみると横縞と見えるものが、途中で一部分が消えています。つまり、単純な格子と見せて、じつは面倒な工程が必要な絣なんですね。

しかも、消える部分はくっきり消えるのではなく、グラデーションを作りつつふわっと消えて、ふわっと現れるのです。絣にした糸を束ねて防染して染液に浸けるわけですが、防染するために糸を括るとき、グラデーションを生じるような加減をして括っているわけです。

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写真2番目も、深石美穂さんの川平織の名古屋帯を合わせてみました。これも生繭の吸い付くような手触りがあるものです。絣模様はモダンなグラフィックのようです。黄色い経線は、なんと縞ではなくてロートン織です。深石さんは東京の美大を出て沖縄に行った人で、沖縄で生まれた人ではないのですが、花織でも浮織でもロートンでも、沖縄の染織技法はほとんどできちゃうんですよ。

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写真3番目は、川口良三さんのカジュアルな八寸の帯です。グレーとピンクのモダンな配色で、格子のようですが、途中で切れていますから、緯糸については絣ですね。川口良三さんは近江上布の作家ですが、秦荘紬や秦荘帯も織っています。これは麻ではなく紬の帯です。

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写真4番目は、野口の格子に刺繍の帯を合わせてみました。ベージュの格子の帯で、交わるところに丸い形の刺繍をしています。格子の織物は組織としては簡単で機械でも織れますし、刺繍もそれほど難易度の高いものではなく、ベトナムでもできるでしょう。しかし、格子と刺繍の色が同系色という配色や、四角い格子に丸い刺繍の組み合わせ、格子のパターンに合わせた刺繍の配置な<ど、企画やデザインはさすが野口だと思います。
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[ 2015/10/23 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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