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奥順のサマーウールの着尺

第三千二百三十九回目の作品として、奥順のサマーウールの着尺を紹介します。

ウールの着物というのは、日本の伝統的な系統にはないわけで(単発的には作られただろう)、それを商品化して大々的に売り出したのは、しょうざんだと思います。昭和30年代か40年代の話ですよね。それは大ヒットして、銘仙が衰退する一因になったかもしれません。ウールのブームの後、しょうざんは生紬をヒットさせ、その後はレジャーランド、それから不動産業ですから、事業家の鑑のような会社ですね。

しかしその事業で成功しているイメージは、着物好きにとってはありがたくないですね。ウールならともかく、しょうざんの訪問着とか袋帯はマニアにはありがたみが無い。着物好きは、時代錯誤的に手織りしているような不器用さを求めるからです。たとえば、頑固なおじいさんが、1人で手織りしているから1年に1反しか織れないというようなイメージですね。それがたとえフィクションであったとしてもです。

今日紹介するのは、なんとあの重要無形文化財の結城紬の代表的メーカー奥順のサマーウールです。奥順は結城紬一筋のメーカーですから上の例とは全く反対ですね。ありがたみ爆発です。

高級品のブランドが庶民的な商品を創ると、ヒットする確率が高いですよね。超高級車のメルセデスが初めてコンパクトカーを作ったときもヒットしました。ケーキ屋の作るパンは、なんとなくパン屋のパンより高級な気がするということだと思います。この奥順のサマーウールもそんなもので、超高級品の結城紬のメーカーが庶民的なウールを作ってくれた、というありがたみを感じます。

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いちばん上の写真は、紫の着尺を反物の幅を写真の幅として撮ってみました。

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写真2番目は、紺の着尺を反物の幅を写真の幅として撮ってみました。他にも色が有ったのですが、仕入れてから今日掲載するまでにかなり売れてしまいました。

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写真3番目は、ラベルを撮ってみました。やはり気になるのはこの部分ですね。文化財の結城には「結」、それ以外には「紬」がついていますが、これにも「紬」が付くんですね。ウールの「ウ」ではない?

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写真4番目は、ラベルに近接して撮ってみました。「手織ウール」とあります、期待が高まりますね。素材はウールだけでなく、絹も20%含まれていると表示されています。「ウール紬」ということでしょうか。
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[ 2015/10/20 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(2)

わぁ、ウールですね。私が着てるのよりずっと高級そう。背中に証紙を貼って歩きたい。これならよそゆきになりそうですね。帯会わせ楽しみにしてます。
[ 2015/10/20 21:18 ] [ 編集 ]

奥順であることが全てでしょう

日常的な道具として使っているものが、ブルガリとかショーメとか書いてあったら、えっ、こんなもの作っていたの? とびっくりしますが、これもそんな例で、庶民的なはずのウールが結城紬のいちばん有名メーカーのブランドで、こんなのあったの? ってびっくりするんですよね。それが全てでしょう。
[ 2015/10/23 01:54 ] [ 編集 ]

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