藤井絞の絞りの夏の着物の帯合わせ

第三千二百二十六回目は、藤井絞の絞りの夏の着物の帯合わせです。

今回の藤井絞の絞りの夏の着物は、素材と技法を考えれば浴衣に近いカジュアル、模様とその配置を考えれば飛び柄小紋に近いセミフォーマルです。どちらにするも着る人の自由ですが、それは帯合わせによって表現されるものと思います。博多の半幅帯を合わせて完全な浴衣にすることもできますが、それはちょっともったいない。そこで今日は、麻の帯を合わせて、ややカジュアルにしてみます。

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いちばん上の写真は、西陣の証紙番号1393の七野・宮岸織物という織屋の麻の八寸名古屋帯を合わせてみました。表示によると、素材は麻100%(抑え糸を除く)となっています。模様は、西陣らしく絵緯糸による表現となています。価格はリーズナブルなのに真面目に織ってあって、ほんとうに織屋の採算が合っているのか心配になるぐらいです。

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写真2番目は、七野・宮岸織物の麻の八寸名古屋帯を合わせてみました。上と同じシリーズですが、着物の模様が花の形ですから、花を避けて流水と源氏車にしてみました。小袖の意匠としてもしばしば登場しますが、牛車の車輪は、メンテナンスとして川の水に浸ける必要があり、それを意匠化した文様ということです。

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写真3番目は、七野・宮岸織物の麻の八寸名古屋帯を合わせてみました。これは縞バージョンです。世間の常識では、模様より縞の方が安いものですが、このシリーズでは同じ値段です。もともとこれ以上安くできないという値付けをしているためでしょうか。グレーのような渋い色とオレンジのような明るい色がありますが、今回は明るい方を選んでみました。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の麻の九寸の名古屋帯を合わせてみました。上の3本はかがるだけの八寸の帯ですが、こちらは芯を入れて仕立てる九寸の帯です。仕立て上がれば八寸ですが、ちょっとフォーマル方向になります。

模様は墨描きですが、墨描きというのは友禅の糊のように失敗したら洗い流せるものではない、一発勝負の技法です。それだけに難しさもあって、世間では下手な絵を恥ずかしげもなく売っているのがありますね。このようなものすべてについて、芸術的であれ、というわけにはいかないですが、職人として気持ちの良い仕事をしているのが良いですね。

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写真5番目は、千切屋治兵衛の麻の九寸の名古屋帯を合わせてみました。上と同じシリーズですが、着物と帯では名が重なるのを避け、扇面に鳥獣戯画にしてみました。
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[ 2015/10/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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