龍村の名古屋帯「バティック」の帯合わせ

第三千二百二十四回目は、龍村の名古屋帯「バティック」の帯合わせです。

今日は付下げまたは訪問着に合わせてみました。今回の龍村の帯は、金糸が全く使われていないということもあり、カジュアルな使い方を念頭に置いて作られたのだろうと思います。そのため、まず紬から合わせ始めたのですが、今日はフォーマルの世界に行ってみようと思います。

バティックというテーマについては、本場のインドネシアでは神聖なもののはずですから、決してカジュアルという意味はないと思います。しかし、天皇を頂点とする日本の中央の文化というのは、中国由来のものを至高のものとして取り入れてきたため、龍や蜀江錦については格調高く感じ、中国由来でない更紗などについてはカジュアルにか感じるのではないかと思います。

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いちばん上の写真は、野口のカジュアルな訪問着を合わせてみました。小紋の型を応用して、訪問着のような模様配置にした作品です。形式としては訪問着、目を近づけて模様を見ると小紋という、中間的な(中途半端な)着物です。

中途半端というとネガティブなイメージですが、着る人の状況を考えてみると、昔は奥さまとかお嬢さまとか立場がはっきりしていたのに対し、今はお姉さんなのかおばさんなのかわからない人が多いです。また着る場所の状況を考えてみると、能やオペラや高級なレストランの食事会など紬では気が引けるが訪問着では大げさすぎる、というのが多いです。

そう考えると、野口は上手に商品づくりをしているんですね。

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写真2番目は、野口のカジュアルな訪問着を合わせてみました。上の作品は更紗の着尺の型を利用した訪問着、この作品は格子の着尺の型を利用して、武士の熨斗目の様式を思わせる模様配置の訪問着です。

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写真3番目は、野口のカジュアルな訪問着を合わせてみました。これも型染の更紗ですが、指示された箇所で裁って仕立てると模様が訪問着の配置になるという作品です。大きな植物模様の更紗の着物の上に、凝縮された動物模様の更紗の帯を載せた感じになりますね。

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写真4番目は、花也の飛び柄風の付下げを合わせてみました。葵の模様が飛び柄のように散らされた付下げです。帯のカジュアル感に留意して、訪問着のような付下げは避け、小紋のような付下げに合わせてみました。

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写真2番目は、野口の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは、岡本等さんです。ちょっと思い切って、箔も多用したフォーマルな付下げを合わせてみました。模様は更紗ですが、いかがでしょうか。
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[ 2015/10/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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