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藤井絞の男児のお宮参りのお祝い着

三千二百六回目の作品として、藤井絞の男児のお宮参りのお祝い着を紹介します。掛け着とも言いますね。

まず基本の知識ですが、お宮参りの着物は男女とも、普通の着物とは構造が違います。普通の着物は背中が2枚の布で出来ていて中心に背縫いがありますが、お宮参りの着物は1枚の布で出来ているために背縫いがありません。女の子のばあいは、小改造により3歳の七五三の着物として流用できますが、男の子のばあいは、5歳の着物として流用することはできません。

3歳の大きさなら1枚の布で背中をカバーできるのですが、5歳の大きさでは1枚の布では背中をカバーできないからです。地域によっては、男の子でも3歳で七五三をするらしいですが、そのばあいはお宮参りの着物が流用できます。当たり前と思うかもしれませんが、意外と店頭では質問を受けるんですよ。

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いちばん上の写真は全体です。

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写真2番目は、参考図版です。これは江戸時代の武士の熨斗目です。上の写真と比較してみると、今回の藤井絞の男児の掛け着は、江戸時代の武士の熨斗目の様式を踏襲したものだとわかります。

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写真3番目は、藤井絞の男児の七五三の羽織です。これは辻が花を写したものです。辻が花は、室町~桃山時代の様式ですから、藤井絞の男児のお祝い着には、桃山時代までの乱世の様式と江戸時代の泰平の様式と、対照的な2通りが用意されていることがわかります。

時代劇ファンでも、信長や秀吉が出る戦国モノのが好きな人と、吉宗や金さんが出る江戸モノが好きな人がいますね。もっとも信長より暴れん坊将軍の方が大勢人を殺してますけどね。

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写真4番目は近接です。熨斗目部分を近接してみました。江戸時代の本物の熨斗目は絣ですが、現代の藤井絞の作品は絞りで表現しています。

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写真5番目は近接です。絞りで模様が散らされています。これは宝尽くしの七宝文ですね。

絞り模様の中味については、また明日。
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