八重山上布の名古屋帯の帯合わせ

三千二百五回目は、八重山上布の名古屋帯の帯合わせです。

昨日まで夏の織物に合わせて来たので、今日は染の着尺に合わせます。地方の土俗的な文化である紬の着物に、中央の文化である京都の多色の友禅の名古屋帯を合わせることはよくありますし、紬どうしよりも気が利いていますよね。では、反対はどうでしょうか。京都の雅な型友禅の着尺に、民芸的な絣の帯を合わせられるでしょうか。

友禅のフォーマルの訪問着に紬の帯を合わせるのは、誰が見ても絶対ダメですが、型染の小紋に絣の帯というのはどうでしょうか。紅型の着尺に花織の帯を締めている人は普通にいますから、誰も正式に悪いとは言っていないと思います。一般にはあまり見ないですが。

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いちばん上の写真は、野口の着尺に合わせてみました。草間彌生みたいなデザインですが、薔薇を表しているようです。生地は紗で、紬っぽいシャリっとした感じです。染めの着尺の中でも、紬に近い感じを選んでみました。

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写真2番目は、野口の着尺に合わせてみました。上の作品と同じ模様の色違いです。帯と着物の色は、補色関係の方がメリハリが効きますが、同系色の帯合わせもあり得ます。白っぽいどうしだと、美智子さまのイメージを紬で再現した感じになりますね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の着尺に合わせてみました。これは絽ですが、しゃりっとした感じの生地です。墨色地に白抜き模様の無彩色着物で、帯の絣を意識して、雅な雰囲気を避けております。

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写真4番目は、絹紅梅の着尺に合わせてみました。絹紅梅は、細い絹糸と太い木綿糸を組みあわせ織物で、糸の太さの違いによって;生地が肌に密着しないようにした着物です。密着しないので風が通るというわけです。ただし、太い糸も細い糸も絹を使った絹紅梅もありますね。

太い糸も細い糸も木綿を使ったものは綿紅梅で、ほぼ浴衣と同じ用途ですが、絹紅梅は浴衣よりフォーマルで、絹の小紋よりカジュアルといったところでしょうか。絹紅梅の加工については、浴衣のような模様を付けてカジュアル寄りにしたものもありますし、正絹の小紋のような模様を付けてフォーマル寄りにしたものもあります。

今回使っている絹紅梅は、藍染であるために浴衣っぽいですが、模様は縞更紗のようで正絹の小紋っぽいです。商品としては、カジュアルとフォーマルの中間の狭いところをターゲットにしたのではないでしょうか。夏のお茶会で、浴衣は止めてね、と言われた時にちょうど良いかなあと思います。
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[ 2015/09/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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