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八重山上布の名古屋帯の帯合わせ

三千二百四回目は、八重山上布の名古屋帯の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、夏結城と合わせてみました。夏結城は、結城紬の夏バージョンではなく、小千谷で織られている織物です。ニセモノというわけではなく、ずっと昔にネーミングされ(商標登録されているのかわからない)、そのまま続いているのではないかと思います。詳しい事情は知らないですが、本場の結城の産地は、平織の紬と結城縮だけで、完全な夏物である紗はなかったので、当時は問題はなかったのではないかなあ。ただ、これから本場結城の産地の人が、結城紬の技法で紗を作ろうとしていたら「夏結城」と商標登録できなくて困るでしょうね。

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写真2番目は、小千谷縮と合わせてみました。伝統的な小千谷縮は、重要無形文化財で、越後上布よりさらに珍しいものですが、現在普通に売られているものは、ラミーで機械織りされているリーズナブルなものです。デザインもお洒落ですし、夏の着物としては浴衣よりマニアック感があっていいですよね。この作品は、グリーンとグレーで織り分けている大胆な意匠に見えますが、よく見ると縞で、太さが徐々に変わって織分けのように見えているんですね。

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写真3番目は、近江ちぢみを合わせてみました。近江ちぢみは、本来の近江上布の産地で、ラミーで機械織りされているリーズナブルな織物ですから、現代の小千谷縮と同じような立場ですが、小千谷縮より少し値段が安いところが良いですね。

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写真4番目は、結城縮を合わせてみました。単衣の着物と夏帯を合わせる例です。

結城の産地では、昭和30年に平織の紬だけが重要無形文化財の指定を受け、その後は平織の紬が主力になるのですが、実はそれ以前は、結城縮の方が流行っていて、そちらの方が生産量が多かったのです。近年、再び縮も織られています。ただし、手紬の糸と地機による重要無形文化財の技術を引き継いだものと、そうでないリーズナブルなものがあります。それは現在のグレーの証紙の有無で区別できます。これは安い方です。
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[ 2015/09/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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