八重山上布の名古屋帯の帯合わせ

三千二百三回目は、八重山上布の名古屋帯の帯合わせです。

今日は色に着目して帯合わせをしてみました。帯の模様の色は藍の青とグールの茶色で、その対比が美しい作品です。青と茶の組み合わせは、お洒落なブランド物にもある配色ですよね。着物を合わせる際には、この青と茶を意識して合わせれば失敗はないと思われます。

IMG_72001.jpg
いちばん上の写真は、夏琉球を合わせてみました。琉球壁上布とも呼ばれる琉球絣の夏バージョンです。絣も本物の手括りですし、織も手織りでありながら、値段はネットや良心的な店では10万円から128,000円ぐらいですから、コスパの高い夏物だと思います。

ここでは青と茶のうち、青に反応した合わせ方にしてみました。着物と帯で、絣どうしを重ねるというのは少し抵抗があるので、なるべく絣の大きさと形が違うものを選んでみました。

IMG_73411.jpg
写真2番目は、東郷織物の格子の夏大島を合わせてみました。大島紬というのは本来高級品のイメージですが、それは経緯の絣のことで、格子や縞の大島は本物でも昔から結構リーズナブルな値段です。東郷織物というのは、大島紬では有名メーカーですが、これも10万円以下で買えるものです。

ここでは青と茶のうち、茶に反応した合わせ方にしてみました。着物は格子なので、絣どうしが重なるということはありません。

IMG_72031.jpg
写真3番目は、波筬紬を合わせてみました。十日町で織られているものです。波筬というのは、筬が可動するもので、経糸が波のように波打つように織れるものです。経糸が波打ってしまったら12mの着尺の形が保てるのか、タピストリーのような純粋な鑑賞品やショールぐらいなら成り立つが、着物は無理じゃないかと思うのですが、この作品のばあい、波打つ部分を一部に留めることで対処しているようです。経糸全部が波打っていたら、寸法を測るのも大変で仕立て屋さんが困っちゃいますよね。

今回選んだのは、波筬だからではなく、青と茶色と黄色の経絣という色が理由です。青か茶色ではなく、両方に合わせたらこんな感じ、ということです。その必要はない、ってことですね。

IMG_72011.jpg
写真4番目は、田島八重さんの夏久米島紬を合わせてみました。久米島紬の夏バージョンとして創作されたものです。手紡ぎの糸を使っているよことが、手触りですぐわかりような作品です。こういうのこそ、商品でなく「作品」って感じですね。(このブログでは安易に「作品」という言葉を使っているが、けっこう心苦しい時もあります。そういうときは、「佐野研二郎氏の作品」って程度に読んでくれればいいか、と思っています。)

IMG_72051.jpg
写真5番目は、大城永光の花絽織を合わせてみました。花織と絽織を併用したもので、かつてはすべて「花倉織」と呼ばれていました。現在は首里織として織られたものだけが「花倉織」と称することだけができ、それ以外は「花絽織」と表示することになっています。

帯が絣ですから、着物も絣にすると、絣どうしが重なることになるので、それを避けて紋織を合わせてみました。色はベージュで、帯の青と茶をバランス良く受け止めてくれているように思います。ベージュとグレーは便利ですね。
スポンサーサイト
[ 2015/09/14 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/770-0a2183e2