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秦荘帯の帯合わせ

三千百九十一回目は、秦荘帯の帯合わせです。

秦荘帯をネットショップで見ると、38,000円(無地)から100,000円(絣)で、伝統工芸分野としては値ごろ品というイメージです。昨日はそれを意識して、値ごろ品の紬を合わせてみましたが、値ごろの帯だから値ごろの着物と合うということでは、たいしたものではありません。値ごろの帯なのに、伝統産地や人気創作家の高い紬とも合うというとき、ほんとに良い帯なんだなあと思います。ということで、今日は高そうな紬と合わせてみます。

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いちばん上の写真は、青戸柚美江さんの出雲織「矢絣」を合わせてみました。本来の矢絣は経糸をずらして作る経絣ですが、これは経緯の絣を自由に使った創作品です。青戸さんの藍は、黒に近い濃い藍でも透明感があります。きっと藍の扱いが上手で、夾雑物が少ないのでしょうね。藍は使い込んで何度も洗うと、退色するどころかかえって色が綺麗になる、なんて言いますが、それは夾雑物が徐々に洗い流されて、藍が直接見られるようになるからだといわれています。それを最初から実現しているんじゃないでしょうか。

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写真2番目は、山下八百子さんの黄八丈を合わせてみました。絵の具をぐちょぐちょ重ねてあるような油絵であっても、良い作品は色が濁ってないと言いますよね。織物もそうですね、良い作品は派手な色の作品だけでなく、地味な茶色の作品でも色が澄んでいます。山下八百子さんの黄色もとてもきれいなので、水色と合わせてみました。ちゃんと合っていますね。

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写真3番目は、奥順の結城紬を合わせてみました。帯と着物が縞どうしになるのは、さすがにまずいと思いましたので、斜線の意匠と合わせてみました。亀甲ではなく細かい絣です。藍染と水色で濃淡を作ってみました。

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写真4番目は、郡上紬を合わせてみました。郡上紬というのは、草木染・手紡ぎ・手織りですが、作品は洗練されていて都会的な雰囲気があります。良い作品は、素朴な素材や技法で作っていても田舎っぽくないということだと思います。派手ではないですが、澄んだ色の綺麗な格子です。縞と格子の組み合わせということになりますね。

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写真5番目は、モロとよばれる久米島紬を合わせてみました。普通の久米島紬は、経糸が玉糸、緯糸が真綿糸のものが多いですが、モロというのは経糸・緯糸共に真綿糸のものを言います。価格は、普通の久米島紬の2,3倍しますが、糸にコストがかかるだけでなく、12mある経糸が真綿糸だと絣が合いにくいということもあるのでしょう。

今回、値段が高くて人気のある紬を選んでみましたが、どの帯合わせでも、秦荘帯は遜色ないですね。なぜそうなのか、明日考えてみます。
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[ 2015/09/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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