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秦荘帯の帯合わせ

三千百九十回目は、秦荘帯の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、菱一のオリジナル紬を合わせてみました。実際に制作したのは十日町の蕪重織物で、卯年の企画だったと思われます。発売された時は、なんだ企画ものか、と思うでしょうが、企画が終わればもう絶対手に入らないですから、うさぎ好きにとってはレアもの、ってことになりますね。

帯の縞に対し、具象的な意匠を合わせる例です。

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写真2番目は、菱一のオリジナル紬を合わせてみました。「つるばみ紬」というネーミングで販売されたシリーズの一反です。「つるばみ紬」とネーミングされたシリーズには無地も絣もあり、実際の制作者もさまざま(「つるばみ紬同人」と表示されている)ですが、これはぼかしの横段で、制作しているのは十日町の根啓織物です。

ぼかしの横段は、経糸は一色で緯糸だけ変えています。経糸が同じ色ということは、色が変わっても常に半分は同じということで、そうすることで色が調和するんですね。色が変わる境界は、徐々に糸を替えることで暈しになりますね。着物が横段だと、帯の縦縞に対し極端なタテヨコ関係になってしまいますが、ぼかしのおかげで尖った関係にはなっていません。

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写真3番目は、インドネシアの野蚕の糸を使った紬です。制作したのは小千谷の大新織物です。蛾の種類はアタカスというのですが、ヨナグニサンと同じということですから、巨大な蛾なんですね。インドネシアでは国策で産業として新興しているそうで、日本の着物にかぎらず、世界の絹製品の素材として売りこんでいるんじゃないでしょうか。

この紬はとても良い感じですね。大新織物というのは、かつて「あしぎぬ」と題したシリーズもありましたが、たいていセンスが良いです。こういうものは、どうしても素材が注目されてしまいますが、大事なのはデザインだと思います。

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写真4番目は、十日町の十字絣の紬です。制作したのは青裳織物です。絣の基本、十字絣です。なぜ基本かといえば、経絣だけの部分と緯絣だけの部分と、両方が重なった部分が見られるわけで、経絣と緯絣の特長をいちばん単純に見せたものだからです。

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写真5番目は、十日町の十字絣の紬です。制作したのは青裳織物です。黒と白を並べてみました。単純なバリエーションに思ってしまいますが、絣の歴史と原理から考えれば、防染の絣と捺染の絣なわけで、反対ということになりますね。
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[ 2015/08/31 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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