龍村の袋帯「立湧装耀錦」

三千百八十二回目の作品として、龍村の袋帯「立湧装耀錦」を紹介します。

いちばん最近発売された「美しいキモノ」(2015秋)の177ページの掲載しています。加賀友禅の色留袖に合わせています。

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いちばん上の写真は、帯の幅を写真の幅として撮ったものです。全体は六通で、オレンジ、黄緑、水色が繰り返します。

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写真2番目はラベルです。絹75% ポリエステル(金属糸風)11% レーヨン8% 指定外繊維(紙)6%とかいてあります。ユーザーが知りたい情報は、手織りか機械織りか、日本製か中国製か、そんなところだと思いますが、そんな期待には応えてくれない、無味乾燥な成分表のように見えますね。しかし、ここには重要なj情報があって、意味が分かると、実物をみなくても、この数字だけでどんな帯か見当が付くようになります。

絹の割合が大きい帯は金銀糸が使ってないわけですから、紬にも使えそうな光らない帯ということがわかります。これは75%しか使ってないですからフォーマル系ですね。ポリエステル11%は本金でない金糸ですね。 レーヨン8%はその芯糸です。芯糸の割合が多ければ、多くが撚金糸であるとわかります。 指定外繊維(紙)6%は、本金糸の裏の和紙ですから、この割合が多いのは本金糸の多い帯ということでうれしいですね。しかし、擦れも発生しやすいですから振袖の変わり結びとかしてほしくないですね。もちろん紙でも本金の和紙とは限らないですが、龍村などのブランドなら大丈夫でしょう。

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写真3番目は、オレンジの華文の近接です。

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写真4番目は、水色の華文の近接です。

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写真5番目は、華文の拡大です。華文の平面は、金糸で埋め尽くされているのではなく、平金糸で間隔があいて、地の白の絹糸が見えています。だから光りすぎなくて上品なのです。一方、華文の輪郭はびっしり糸が重なっています。

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写真6番目は、華文の拡大です。華文の先端ですね。華文も輪郭は金糸ではなく、黄色い絹糸と細い撚金糸の混合でできています。金のギラギラした光沢ではなく、金の光沢と絹の軟らかい光沢の組み合わせになっています。
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[ 2015/08/23 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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