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大羊居の付下げ「菱取華文」の帯合わせ

三千百五十八回目は、大羊居の付下げ「菱取華文」の帯合わせです。

今日は、エキゾチック系の袋帯で合わせてみます。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「騎馬陶楽文」を合わせてみました。着物の意匠が、洋花と西欧的な文様の組み合わせですから、帯もエキゾチック系で合わせています。こういう場合は、帯のテーマは西欧にかぎらず、インドから西ぐらいならなんとなく合うものです。

この帯は、シリアやイラン(あるいはイスラム圏の西端であったスペインまで)で出土するイスラム陶器に取材したものですが、元が皿絵なので丸取りであるということで選んでみました。菱取りに対抗させるのにちょうど良いですから。

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写真2番目は、龍村の袋帯「瑞鳥遊園錦」を合わせてみました。ローマ時代の遺跡のモザイクに取材したものです。ローマ時代の遺跡には床や壁が一面にこのようなモザイクで装飾されているのがありますね。本国イタリアよりも、植民市があったチュニジアに多く残っています。先日、テロがあったのもチュニジアのモザイクの博物館ですよね。

モザイクというのは、色を塗るのではなく色石を集めてきて作画するものです。色石を集めてくるよりも顔料で塗ってしまった方が早いように思いますが、完成直後は同じでも、数百年たつと塗った色は退色してしまい元の石の色だけが残ります。今、遺跡が見られるのは彼らがインチキしないでくれたおかげですね。塩野七生さんの本によるとルネサンス時代のヴェネツィアのモザイクでは、微妙な色のトーンは塗ったものがあったようで、作家が訴えられた裁判記録があるそうです。

今回選んでみたのは、鳥がいるからです。着物が花なら帯は鳥にして「花鳥画」にするのが日本のルールでもありますよね。

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写真3番目は、帯屋捨松の袋帯「ヴィクトリア花文」を合わせてみました。タイトルから、ヴィクトリア時代の壁画かカーテンか壁紙の装飾文様に取材したのだろうと思います。西欧どうしの組み合わせです。帯合わせというのは、全く関係ないものを合わせると、教養が無いように思われてしまいますが、同じ系統すぎるものを合わせると、頭が固くて想像力が無いように思われてしまいます。この帯合わせについては、後者の危険がありますね。まあでも同じ文様はないのでセーフかな。

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写真4番目は、帯屋捨松の袋帯「桃」を合わせてみました。桃というのは、西王母の神話(道教の一部なのかな)に基づく長寿を願う文様ですから、中国的とも言えますね。深読みすれば、中国的と西欧的で、決めたばかりの「インドから西」のルールに背くのですが、まあいいか、というところ。
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[ 2015/07/29 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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