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一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」の帯合わせ

三千百四十七回目は、一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」の帯合わせです。

今回の付下げは、倉部さんの加工であることと、予算の範囲内で出来るだけ模様面積を大きくすることに重点を置きましたが、その反面、同じモチーフを前、後ろ、袖と3回も繰り返し使うなど、絵画的な展開には無関心な作風になってしまいました。

着物の絵画性の不足については、帯で絵画性を補うということで、昨日まで、鸚哥や象の居る帯合わせをしてきましたが、今日は、絵画性の少なさをすっきりした美として積極的に考えて、帯で絵画性を加えない帯あわせをしてみました。着物と帯トータルでは、無地系のコーディネートということになりますね。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「海老殻間道手」を合わせてみました。龍村はいくつかの名物裂の間道類を商品化しており、どれも美しいのですが、残念ながら多くが高島屋専売となっています。「海老殻」は数少ない自由に販売できるものです。私も、龍村の間道類は、見れば仕入れるようにしているので、後日、別のものも紹介できると思います。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「飛鳥間道」を合わせてみました。「飛鳥間道」は龍村の商品としてのネーミングで、ほんとうは法隆寺が所蔵する幡に使われている裂を再現したものです。本歌に忠実の復元されたものは、東京国立博物館法隆寺館に有るのですが、そちらは赤く、こちらは着やすい色に変えてあるので、ちょっと見ただけでは同じものとは気が付かないと思います。

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写真3番目は、龍村の仕立て上がり名古屋帯(光波帯)「日野間道手」を合わせてみました。名物裂の間道類でも人気の高い日野間道は、東京国立博物館東洋館で見ることができると思いますが(展示替がどうなっているかわからない)、間道というより、波のようなよろけのある横段です。

龍村の高島屋専売の「日野間道手」袋帯は高額ですが、よろけも再現されています。こちらの安価な光波帯シリーズの「日野間道手」はまっすぐな縞ですね。色はどちらも同じです。

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写真4番目は、おび弘の袋帯を合わせてみました。おび弘は、どういう事情でそういうブランドになったのか知りませんが、西陣の証紙番号607ですから、佐波理綴で有名な池口ですよね。これはシンプルながら、本金の引き箔を使った手織りの高級品です。
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[ 2015/07/18 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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