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一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」の帯合わせ

三千百四十六回目は、一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」の帯合わせです。

昨日は、正倉院というテーマを重ねる帯合わせをしてみましたが、正倉院には象などエキゾチックなモチーフが多くあります。今日は正倉院文様以外で、エキゾチックなテーマを探してみました。

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いちばん上の写真は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶文」を合わせてみました。タイトルに「厳島」とあることから、平家納経に取材したものと分ります。昨日の正倉院をテーマにした「薫雅」とよく似ていますね。正倉院はエキゾチック、平安時代は国風文化と思えば、エキゾチックで似ているというというのは矛盾する気がします。

私たちが思う「梅に鶯」のような和風イメージは、もっと後の時代のものなんでしょうね。「薫雅」と「厳島花鳥蝶文」は、おおらかな雰囲気が似ているのだと思います。大陸風のおおらかさ、貴族文化のおおらかさ、ですね。

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写真2番目は、帯屋捨松の袋帯「豊公花鳥文」を合わせてみました。タイトルに「豊公」とあるところから、豊臣秀吉が南蛮人から買ったペルシア絨毯を陣羽織に仕立てたものだろうと見当が付きますね。正真正銘のエキゾチックですね。

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写真3番目は、龍村の「騎馬陶楽文」を合わせてみました。イスラム陶器に取材したもので、「ミナイー手」とか「ラスター彩」という言葉でおなじみのジャンルですね。本来、日本とは全く交流のない文化ではありますが、加藤卓男がラスター彩の再現に成功して日本でも人気があります。

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写真4番目は、龍村の「西域舞踊錦」を合わせてみました。岡重が大正時代に染めた羽裏の中に西域のモチーフがあります。戦前に大谷探検隊がシルクロードを探検したために、日本でも西域の図像に触れるチャンスがあって、それを岡重がいち早く取り入れたのかもしれませんね。

戦後、日本人が西域の図像を知ったのは、井上靖の小説とNHK特集「シルクロード」のおかげかと思います。そういえば最近、ネットの宣伝で「狼災記」という映画の予告編を見ましたが、井上靖の若いころの西域ネタの小説が原作で、オダギリジョーとニキータの人が主演とのことでしたが、仮面ライダーとニキータの組み合わせは珍品だよなあ。
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[ 2015/07/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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