一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」

三千百四十三回目の作品として、一の橋の付下げ「正倉院螺鈿華文」を紹介します。実際に制作したのは倉部さんです。

第三千九十回目(2015年5月22日)で紹介した計画中の着物が完成しました。お暇がありましたら、以前の記事と見比べてください。こんな風に着物は作られるという例です。

倉部さんの作品は、刺繍も箔もコストが高いので、普通の訪問着のように目一杯模様を付けてしまうと、売値は数百万円になってしまいます。それでは商売にならないので、普通は模様面積を小さくしてつくります。だから倉部さんの着物というのは、近くで見ると素晴らしいがパーティーでは目立たない、集合写真ではただの地味な着物になってしまうのです。

そこで今回の作品のテーマは、模様を大きくするということにしてみました。普通は、模様を大きくするということは、複雑になることでもありますが、それではコストが上がってしまうので、本来は小さな模様を拡大コピーするような気持ちで、出来るだけ大きくしてみました。

精緻な模様も、単純に拡大すれば粗が目立つようになるものです。ちょうどワープロの文字のフォントを大きくしていくとギザギザになるような感じですね。今回はその限界を見極めてみました。今回の作品の模様の大きさは、これ以上大きくしたら粗が見えてしまうという限界です。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。シンプルで大きく、というテーマで作っています。模様の数は最低限ということで2つです。

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写真2番目は後姿です。模様は縫い目に1つです。

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写真3番目は袖です。シンプルな繰り返しということがテーマなので、前姿の上の模様と、後姿の模様と、片袖の模様は同じパターンです。

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写真4番目はもう片方の袖です。

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写真5番目は胸です。

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[ 2015/07/14 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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