2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

花也の金描きと型疋田の名古屋帯「道長取りに又造波」の帯合わせ

三千百四十回目は、花也の金描きと型疋田の名古屋帯「道長取りに又造波」の帯合わせです。

今日は付下げを合わせてみます。このようなフォーマルな雰囲気の名古屋帯は、紬に合わせることはできません。たいていの場合は、小紋に合わせますが、小紋にフォーマルすぎる名古屋帯を合わせることで、全体のコーディネートをフォーマル方向に持って行くことができます。訪問着か小紋か迷うようなパーティーでは、中庸を得てちょうど良いということがありますね。

付下げに合わせることもできます。フォーマルの中ではいちばんカジュアルな付下げを、さらにカジュアルに見せるという効果があり、仰々しいと言われたくないときに良いと思います。しかし、付下げに名古屋帯を選ぶ人の、いちばん多い動機は、軽くて楽ということですね。

今日は、付下げに合わせてみます。帯には無彩色と金色しか色が無いわけですから、着物との関係では色を気にする必要がありません。また、模様も波と疋田ですから、季節や模様の意味の整合性も気にする必要が無いわけですから、どんな着物でも合わせられます。

IMG_58341.jpg
いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の付下げ「大梅尽」を合わせてみました。実際に制作したのは中井亮さんです。今日は、どんな着物でも合わせられるということで、いちばん合わせにくい着物である季節限定の単一植物の着物を合わせています。これは、大きな梅の花だけ、枝もないという付下げです。大迫力で、訪問着と言っていいかもしれませんね。

名古屋帯ながら、訪問着でも負けてないですよね。

IMG_58401.jpg
写真2番目は、野口の付下げ「牡丹」を合わせてみました。無線友禅で牡丹を描いた付下げで、まじめな仕事ですが、なぜか昭和戦前の退廃的な雰囲気もあって面白い着物です。

IMG_58381.jpg
写真3番目は、一の橋の付下げを合わせてみました。楓と芒だけのシンプルで大きな模様です。地色も個性爆発って感じですが、こんな売れるか売れないかわからない着物をサラリーマンが作れるわけもなく、一の橋の会長が直々に指示して作ったそうです。こういうのは上司の居ない人にしか作れないですよね。

IMG_58371.jpg
写真4番目は花也の付下げ「菊枝葉」を合わせてみました。友禅の彩色はほとんど行われておらず、白揚げと箔が主体の着物です。重厚感があって、中井淳夫の作風を思わせますね。

IMG_58351.jpg
写真5番目は、大羊居の付下げ「稔りの里」を合わせてみました。普通は農村の風景があって、そこに稲穂があるわけですが、この作品では稲穂の中に農村の風景があります。意匠というものは、写生の対義語でもありますね。江戸時代の小袖を見ていると、奇想天外なデザインも友禅の特長とわかりますが、大彦・大羊居はそれをいちばん継承しているように思います。
スポンサーサイト
[ 2015/07/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(4)

三拍子揃った帯ですね。コーディネートも楽しそう。雛祭りの煎茶の会に紺色の真綿っぽい小紋でお客に行ったんです。でも柄は格があると言われていて、帯に迷いました。貝合わせの袋帯を巻いていきました。キンキラしてないから自分は満足したけど、着物初心者まるわかりでしょうね(笑)でも帯で会を盛り上げてみたつもりです。
ちょっとちぐはぐ…これも楽しい。
この帯持っていたら…これにしたかもしれません。
[ 2015/07/12 12:22 ] [ 編集 ]

貝合わせ合っているのでは

ひな祭りといえば、蛤ですから、貝合わせの帯をしていけば、他の参加者は「狙って締めてきた」と思ったのでしょう
生地が紬っぽい染の小紋と、キンキラしていない袋帯の組み合わせも世間ではアリなので大丈夫です。煎茶は、お道具も色絵など使って綺麗ですよね。私は煎茶のお道具も好きです。
[ 2015/07/12 18:27 ] [ 編集 ]

アリだとおっしゃったので、安心しました。
こちらのブログがとても参考になります。
おかげで帯合わせの幅が広がりました。

煎茶の会は華やかで和やか。和気あいあいとしていて私には合っています。
[ 2015/07/13 08:45 ] [ 編集 ]

帯合わせに失敗はありません

私はまだ世間で、失敗した帯合わせをしている人を見たことがありません。つまらない帯合わせをした人はよく見ます。
[ 2015/07/13 17:09 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/705-3cf4a30e