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龍工房の「御岳」

第二千四百四十六回目の作品として、龍工房の「御岳」を紹介します。

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いちばん上の写真は、「御岳」の全体、写真2番目は特徴のある部分、写真3番目は龍工房の冠(ゆるぎ)です。

龍工房の帯締です。ベース部分は冠(ゆるぎ)です。冠は、今回紹介する龍工房だけでなく五島紐でも道明でも野澤組紐舗でもたいていの組紐メーカーが発売してる組み方です。

龍工房の「御岳」は、その冠をべーすにしつつ、写真2番目のような装飾部分が付きます。「御岳」というネーミングは、当店の地元でもある武蔵御岳神社にある国宝「赤糸威大鎧(あかいとおどしのおおよろい」に使用されている紐を再現したものだからです。

「赤糸威大鎧」は、平氏の血筋ながら鎌倉の御家人となった畠山重忠が武蔵御岳神社に奉納した鎧です。畠山重忠は怪力で知られ、平家物語や源平盛衰記には、瀬田川の合戦で先陣争いをしていたライバルが馬を流され溺れそうになったので、助けるために片手で掴んで対岸に投げつけたら、そのライバルが先陣になってしまったとか、義経に従って一の谷の逆落としに参加した時は、馬がかわいそうだからと馬を背負って降りたというエピソードが載っています。

名前は忘れても、そんなエピソードを覚えている方は多いのではないでしょうか。怪力を生かして手柄を立てるというよりも、つい人や動物を助けてしまい、それで先陣を逃すという良い人キャラです。

当店では、帯締めも普通に売っておりますが、このブログで取り上げることはありません。その理由は、私が「組」について全く素人なので、解説が書けないのです。染織についていくら本を読んでも「組」は全く別のものですからわかりません。以前、細見華岳の帯締を取り上げたことがありましたが、それは「織による紐」という特殊なものでした。

歴史的に言えば、「組」は染や織に先行します。なぜなら子供に紐を与えたら、その子はまずその紐を捩じるからで、それが組紐の始まりだからです。まさか織ったり染めたりはしないでしょう。人類も同じようにしてきたはずです。

龍工房には、「平泉」という紐があります。中尊寺のどこか、あるいは藤原氏の副葬品として使われている紐を再現したものだそうです。私たちは、美術館や寺社を見学している時は、絵画や仏像あるいは建築物を見ているものです。私は掛け軸の表装も見ますが、それはすでに少数派でしょう。しかし、組紐を専門にやっている作家や職人さんは、どんな時も紐を見ているんですね。

武蔵御岳神社は、青梅線の御嶽駅からバスで10分ほどでケーブルの駅まで行き、そこでケーブルに乗っていきます。ケーブルはとても景色が良いです。






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[ 2013/08/13 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

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