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花也の単衣~夏の刺繍の名古屋帯「投取横波京変繍」の帯合わせ

三千百三十二回目は、花也の単衣~夏の刺繍の名古屋帯「投取横波京変繍」の帯合わせです。

今日は織物に合わせてみました。この帯は、平織部分と花織的部分と絽織部分が横段状になっています。絽の部分があるので夏の帯であることは確かですが、平織の部分もあるので、平均して単衣用の帯と言えるかもしれません。元々、花也のオリジナルの生地で、花也のロット分しか世間に出ていないのですから、それを持っている少数の人が決めていいことだと思います。

今日は、盛夏の着物と単衣の着物の両方に合わせてみます。

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いちばん上の写真は、東郷織物の夏大島に合わせてみました。私の好きな、夏物にあえて暑苦しい茶色を使うパターンです。

東郷織物は大島紬の有名織元で、高い大島紬もつくっていますし、染下地用の機械織りの大島もつくっています。この夏大島は格子柄で、コストのかかる絣ではありませんから値段もリーズナブルです。

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写真2番目は、東郷織物の夏大島に合わせてみました。これもリーズナブルな価格の格子の夏大島です。黒に黒の帯合わせです。

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写真3番目は、小千谷縮に合わせてみました。格子柄です。小千谷縮は、無地、縞と格子、経絣、経緯絣とあって、値段は段階的に上がっていきます。正直とも言えますね。今回は、帯と着物の配色を合わせるように帯合わせしてみました。

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写真4番目は、林織物の本塩沢に合わせてみました。塩沢の織物には、お召である本塩沢と真綿である塩沢紬があります。たいてい同じメーカーで両方織っています。お召である本塩沢は袷にしても良いのですが、シャリ感があるので単衣で着るとかっこいいとされています。

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写真5番目は、菱一のオリジナル紬「橡紬」に合わせてみました。本来、問屋というのは産地にオリジナル商品を創らせて、自社ブランドで販売するものでした。しかし現代の問屋は、そんな甲斐性は無くて、産地で作ったものを買ったり借りたりするのが精いっぱいです。菱一は、数少ない自分でリスクを取って物づくりをする問屋です。

きれいな黄色の市松模様です。絣で市松を表現しているわけですが、絣の味わいはなんと言っても絣足のズレから生じるグラデーションです。それが無くて、くっきり色が分かれたら絣の存在意義が無いですね。この作品は、絣足のズレを多用していて、グラデーション効果の美を堪能できるようになっています。

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写真6番目は、菱一のオリジナル紬「橡紬」に合わせてみました。これも菱一ブランドの紬です。横段状に多色のグラデーションになっています。経糸は全部同じ色で、緯糸が段状に色が変わっているんですね。経糸が同じ色でそれが全体を貫いているので、緯糸に自由な多色を使っても、全体の色は調和しています。また緯糸の色を変える際にグラデーションになるようにしています。
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[ 2015/07/03 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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