一の橋の付下げ「柳に蹴鞠」の帯合わせ

三千百二十七回目は、一の橋の付下げ「柳に蹴鞠」の帯合わせです。

昨日の続きで、春の夢をそのまま見続けるか、目覚まし時計を鳴らして起きるか、そんなテーマで帯合わせをします。

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いちばん上の写真は、洛風林の袋帯「印度七宝」を合わせてみました。そのまま朝寝し続けるのも、ちゃんと目覚まし時計で起きて人との約束を守るのも良いですが、いちばん良いのは爽やかに起きることですね。意図してはいなかったのですが、この洛風林の帯はそんな健康的な帯合わせになりました。

濁りのない透明感のある色が良いのかもしれないですね。

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写真2番目は、しょうざんの徳田義三シリーズの袋帯「花兎文」を合わせてみました。金地に金で模様を表現した帯です。金地に金で描いたら絵が見えないだろうと思われますが、微妙な色と立体感で模様を表現しています。模様が立体的なのは、ポリエステルフィルムの平金糸を捩って使っているのです。その辺の創作性はやはり徳田義三ですね。

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写真3番目は、帯屋捨松の袋帯を合わせてみました。目覚まし時計で無理やり起こされた感じに合わせてみました。帯の青と着物の紫の地色の合わせが面白いので、不快ではありませんけどね。

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写真4番目は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶文を合わせてみました。タイトルに「厳島」とあるので、平家納経がテーマだとわかります。平家納経といえば、鹿が反っくり返ったような絵が有名ですが、平家納経は30巻ぐらいあって、その表紙や見返しに装飾があるので、西陣の帯屋としては図案の材料はたくさんあるのです。

平家納経は平清盛が奉納したものですから、平安時代の末期すなわち王朝文化の美意識が最高に高まって終わりが始まる時代のものです。鳥はおおらかに飛んでいて、夢の続きのようです。織悦らしく色は濁りが無く透明で、やがてさわやかに目覚めるのでしょうが。昨日も織悦の帯を試しましたが、織悦の良さは透明感のある色だと分りますね。
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[ 2015/06/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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