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藤井絞の辻が花の名古屋帯の帯合わせ

三千百二十一回目は、藤井絞の辻が花の名古屋帯の帯合わせです。

生地は、はじめから染下地として織られ、京都の染屋に納められるものですから、当然機械で織られているものです。しかし薇を織り込んでいることで、民芸的な雰囲気があります。だから、合わせる着物は当然、紬ということになります。

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いちばん上の写真は、結城紬の縞を合わせてみました。かつての重要無形文化財の証紙のあるものです。紺の濃淡ですから鰹縞ですね。民芸調の蕨の生地、プロの画家による精緻な墨描き、真綿の紬の組み合わせですね。横段と縦縞の関係になりますが、横段ははっきりしていないので違和感はないですね。

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写真2番目は、紺仁の片貝紬を合わせてみました。上の例とよく似ていますが、こちらの真綿の方が糸が太くて、さらに民芸っぽいですね。結城というのは、真綿を使いつつ、人間の出来る限界まで精緻なんですね。

紺仁の「片貝木綿」は機械織りの木綿の縞で、センスも良くて人気があります。値段がリーズナブルなのに安モノ感が無いのは、シンプルな木綿の縞として、やれることしかやっていないのでモノ欲しそうな感じがないからだと思います。

しかしそこに陥穽があって、じつはメーカーは、使い勝手の良い機械織りのシンプルな商品を出しながら、その上に真綿の手織りのホンモノバージョンを出していたのです。庶民の味方と思わせて、ちゃっかりお金持ちの味方もしているんですね。ブランド政策の鑑だと思います。

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写真3番目は、大城織物工場の琉球絣を合わせてみました。大城織物工場は南風原町にあって、大城カメの工房として知られていますが、今は孫の哲さんの時代です。格子の中に絣という形式は、沖縄織物の基本パターンで「手縞」と言います。また格子は、碁盤の意味のグバンといいますね。

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写真4番目は、重要無形文化財の久留米絣を合わせてみました。小川内瀧雄さんのものです。藍染も木綿の絵絣も合いますね。

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写真5番目は、大城永光の琉球絣を合わせてみました。縞の間に絣という形式は、沖縄織物の基本パターンで「アヤノナカ」と言います。赤系の着物でも合いますね。
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[ 2015/06/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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