千切屋治兵衛の訪問着「酒器」の帯合わせ

三千百十六回目は、千切屋治兵衛の訪問着「酒器」の帯合わせです。

今日は、なんとなく意味的なつながりがありそうな帯を合わせてみました。実践的な帯合わせで大事なのは、色や雰囲気あるいは季節で、意味はどうでもいいということが多いです。しかし、江戸時代の小袖をみますと、表面的には風景でありながら、じつは謡曲や源氏物語のような文芸テーマが隠されているものが流行った時代もあり、当時の人はQさまみたいなクイズ番組のように楽しんでいたんじゃないかと思います。

それもまた着物の文化の一部だったのでしょう。というわけで、今日は、帯合わせを理屈を考えるゲームと考えて帯合わせをしてみます。

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いちばん上の写真は、大西勇の袋帯「有栖川龍文」を合わせてみました。前姿では神さまにお供えをしていて、後姿では氏子が酒宴をしているということですから、帯では神さまに流の姿で登場してもらいました。龍神さまは水の神で、収穫の神とは違うのかなあ。

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写真2番目は龍村の袋帯「錦秀遺宝錦」を合わせてみました。平家納経をテーマにした帯で、厳島神社に奉納されたものですから、神社つながりで選らんでみました。厳島神社は収穫の神じゃないよ、と言われてしまえばそれまでですが。

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写真3番目は龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。「お酒を飲んだら踊りでしょ」という発想で合わせてみました。西域の舞踊手たちも遊んでいるわけではなく神さまに捧げる踊りを踊っているんじゃないかと思いますし。イスラム以前の西域の神さまって誰か知りませんけど。

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写真4番目は帯屋捨松の袋帯「鳴子」を合わせてみました。収穫というテーマで合わせてみました。収穫をもたらすのは神さまのおかげですが、人間もまた鳴子など考案して収穫を守ってきました。
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[ 2015/06/17 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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